内容説明
『フィネガンズ・ウェイク』から『ユリシーズ』へ、全十八章の新訳抜粋(原文対訳)と豊富なダブリンの写真で構成するジョイス―ダブリン―ユリシリーズをヴィジュアルに読み解く本。
目次
テレマコス
ネストール
プロテウス
カリュプソー
食蓮人たち
ハーデス
アイオロス
ラストリュゴン人
スキュレーとカリュブディス
さまよえる岩〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カケル
4
ダブリンが壊滅しても『ユリシーズ』さえあれば復元出来る。みたいな文章を読んだことがあるけど、東京を復元出来る作品はあるだろうか。最終章にチャペリゾット(『フィネガンズ・ウェイク』とレ・ファニュ『墓地に立つ館』の舞台)の風景があって嬉しかった。2022/10/31
hobby no book
2
かなり趣味寄りの本なのだけれど、個人的にはダブリンの雰囲気の片りんくらいは感じられたので楽しむことができた。本の作りとしてもう一工夫あればもっと面白い本になったようにも感じた。2015/06/23
J_L_B_459
2
ユリシーズの内容を知らないときついものがあるが(「漫画で読破」では当然カバーしきれない)、切り分けられたシーンの刺激的な文章と、ダブリンの都市風景が楽しめる。ダブリンに行ってみたいなあ。2009/11/18