内容説明
龍退治の英雄ジークフリート、ニーベルンゲン族の財宝、絶世の美女にして武勇に優れた女王ブリュンヒルト、クリームヒルトの復讐、壮絶なゲルマンの英雄たちの闘い…。中世最大の英雄叙事詩の世界。綿密な調査・考古学の成果を駆使して、登場人物のモデルを探し、舞台を訪ね、叙事詩に刻み込まれたゲルマン民族の血に塗られた歴史・伝説の中に隠された秘密をスリリングに描く。
目次
1 グンター王
2 ブリュンヒルト
3 ジークフリート
4 ハーゲン・フォン・トロニェ
5 リューディガー・フォン・ベッヒェラーレン
6 エッツェル王
7 クリームヒルト
8 ディートリッヒ・フォン・ベルン
9 フォルカー・フォン・アルツァイ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
24
北欧神話から原型を借り5世紀のブルグンドの滅亡の史実などを取り上げ13世紀初頭に作り上げられた軍記の史的検討 5世紀から10世紀までは、いわゆる中世暗黒期で、戦乱につぐ戦乱の世だったのだろう2017/04/19
遊未
2
グンター、ブリュンヒルト、クリームヒルトの辺りはモデルになった人びとの方がよほど恐ろしいです。どうして、ブリュンヒルトがヴァルキューレの一人であった物語が存在するのか?以前からのこの疑問が説かれています。最後のみ登場するディートリッヒ、ヒルデブラントは膨大な物語の主人公だった故の登場でしょうか。 読み手が無理追いをしなければ、楽しめる本でした。2017/05/31
j1296118
0
「それはどうやらジェイムズ・ボンドのことであるらしい」にえらく意表を衝かれた。2013/11/13
KiKi
0
(再読) 今回、KiKi は再読だったんだけど、一読した際の印象は?と言えば「ダヴィンチ・コード_ニーベルンゲンの歌版」っていう感じでしょうか? 作者の W. ハンゼンさんは元はと言えばジャーナリストだった方ということで、文章も比較的読み易いし、そこそこ調査結果等々についても書かれているので読んでいる中で「ふ~ん、なるほどね~」という納得感・・・・みたいなものもあるし、ついでにそこそこ面白い(笑) たまたまこの本を初めて読んだときは「ダヴィンチ・コード」を読んでいた頃と重なっていた・・・・・ということ2010/01/13
KEI
0
北欧神話情報収集のため。2006/05/29