内容説明
美女と死霊の愛の物語。エロチシズムあふれる幻想綺譚。ロシア文学の新世代・言語の魔術師の衝撃のデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒豆
7
お気に入りの読書家さんが読みたい本に加えていて、この本の存在を知った。「説明が面倒なので、幻想とポエジーが精子のように走り回ると片付ける」と訳者あとがきに書いていたが、一言で説明するのが難しい作品。時系列は無視し、物語の構成を破壊するかのように、絶世の美女イーラが自由奔放に話る。恋人達の職業がいつの間にか変わっていて混乱させられたり、いつまでもピリオドが打たれない文章に戸惑ったりしながらも、エキセントリックな主人公の虜になってしまう。乱れ切ったロシアを描きつつ、古き良きロシアも混在する魅力的な世界だった。2014/12/20
龍國竣/リュウゴク
2
有り体な言葉で表現するのをお許しいただきたい。本書は言葉の洪水だ。誰が語っているのか、いつの時代の話なのか、いつまでも途切れない文章の中で判然としない。それなのに、純粋な言葉の力に押し切られてしまう。テンションの高さに乗せられ心地良い。2014/10/06
s_i
1
すごく時代を感じる。更新が待たれる。2012/12/14
mEmO
1
ぐるんぐるんする。2011/05/29