内容説明
ロマン派音楽の旗手、シューマンとの熱愛。シューマン狂死の後、七人の子供を抱えての演奏活動。そしてブラームスとの淡い恋。波瀾にみちた生涯をとおして彼女が奏でつづけた愛の調べとは?「魂の音楽」に迫る感動の伝記ロマン。
目次
天才少女―1819~1840(父と娘;夢見る青年;ロマン主義の情熱;ゲーテの前で;真珠を求めて;恋の芽ばえ;「心をどうすれば…」;秘密の文通;愛のための闘い)
ロベルトとともに―1840~1856(インゼル通りの小さな家;創造の炎;ロシア旅行;ドレスデンの記憶;バリケードのなかのヴァグナー;父なるライン;自由にしかし孤独に;精霊の主題;七月の光のなかで)
新しい人生―1856~1896(慰めの天使;ロマン派音楽のゆくえ;犬小屋の子供たち;ピアニストの手;ベルリン、ウィーン、バイロイト;癒えることのない愛)