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出版社内容情報
ビーフシチュー、カツレツ、オムライス、ナポリタン……「洋食」をテーマにしたエッセイ32篇を厳選。幸福感あふれるアンソロジー!
内容説明
オムライス、ナポリタン、ハンバーグ、ビーフシチュー、カツレツ、ハムサラダ…。ああ、あふれる幸福感。池波正太郎、村上春樹、森茉莉、ヤマザキマリほかによる32人の洋食エッセイ。
目次
ポタージュと機械(江國香織)
お一人様の牡蛎フライ(村上春樹)
私のコロッケ(森茉莉)
普通ハンバーグ(阿川佐和子)
サラダの謎(中谷宇吉郎)
マカロニサラダ(池田満寿夫)
ニコニコのハンバーグ(じろまるいずみ)
バンバのオムライス(立松和平)
ナポリタン(久住昌之)
カツパン健在(森田たま)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
166
おいしい文藝!今回は洋食。敷居が高いと感じていた頃があったよね。今は「洋食」という響きが逆に懐かししく感じるほど、日々の食生活に馴染んで日本人の味覚に添って居場所を拡充して来たもの。私の中ではイタリアンやフレンチ・・あくまでもあちらの顔をして特別な日に食べる以外の西洋風な料理と捉えている。それはもう普段の料理になっているのだ。32人のエッセイ。時代を感じるものが多い感じだったが、どれもあったかくてちょっと沁みた。2021/12/18
シナモン
135
じろまるいずみさんの煮込みハンバーグが参考になりました。宮本亞門さん、林望さん、おしゃれな子ども時代だったんだな~。コロッケ、ナポリタンなどいろいろあったけど、やっぱりオムライスの話には惹きつけられました。表紙からしてもう、たまりませんね。美味しい一冊でした。2022/01/14
ぶち
94
昔の方も現代の方も、洋食と言えばオムライス、ビーフシチュー、カツレツに思い入れがあるようです。ハンバーグがあまり登場してこないことに少しビックリです。銀座、新橋、日本橋、浅草あたりの洋食屋さんが人気のようです。新橋はだだいぶ様変りしてしまったようですが、銀座、日本橋、浅草の老舗洋食屋さんはいまでも大繁盛しています。老舗洋食屋さんの味には心惹かれるものがあるのですが、手が出し難いお値段になっちゃてるのがちょっとねぇ。お小遣い貯めて、年に一、二度というのがせいぜいかしら。でも、それが喜びを増してくれんです。2022/11/22
Ikutan
93
年始は美味しそうな表紙に惹かれてこちらを。総勢32名の洋食に纏わるエッセイ。ハンバーグ、コロッケ、カレーライスにカツレツ..自宅で調理も出来るけど、ちょっと気取った◯◯亭や◯◯軒で食べる洋食は味わい深く、思い出と結び付いて鮮やかな記憶になりますね。一番人気はやっぱりオムライスかな。お皿の上のつやつやふっくら、こんもり黄色い小山。トマトケチャップの赤が映えて、もうそれだけで幸福感が溢れてる。「オムライスを食べながら別れ話はできませんね」に激しく頷く。素敵な記憶を呼び起こす洋食の数々。ごちそうさまでした。 2022/01/01
ひさか
60
2021年11月河出書房新社刊。シリーズ9作目。32人の洋食エッセイ。村上春樹さんと森茉莉さんが特にお気に入り。洋食という響きと作者さんたちの想いに思わずにっこりです。2022/06/09