出版社内容情報
「愛はいかづち」「限界人魚姫」「きみはPOP」「猫はちゃんと透き通る」……「言葉」が弾ける26の小宇宙。待望の短編集!
内容説明
“物語”と“言葉”が弾ける26の小宇宙。最果タヒ、待望の短編集。
著者等紹介
最果タヒ[サイハテタヒ]
1986年生まれ。詩人。2006年、第44回現代詩手帖賞を受賞。07年、第一詩集『グッドモーニング』刊行。同作で第13回中原中也賞を受賞。15年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』で第33回現代詩花椿賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
232
読む人は握りしめる言葉を探している。爪が食い込むように握りしめる言葉を。死ぬまで握りしめる言葉を。これは…小説? 小説の既成概念に風穴あけたぜ! 冷たいゴロゴロした感情が吹き出すよ。換骨奪胎された、限界人魚姫、眠れる森後の美女、竹取未満物語、マッチ売りの友達、白鳥の湖のほとりがイカれていて面白い。最果の言葉は、僕の記憶にこびりつくのは間違いない。2022/06/09
☆よいこ
70
ショートショート。文藝に連載されたものと書き下ろし▽愛はいかづち/白鳥時代/恐竜の卵/限界人魚姫/赤い光/愛してるさん/眠れる森後の美女/夏美の愛/電話線は赤い/竹取未満物語/きみ推し/言語紀/きみはPOP/青よ空か火か/記憶の麻薬/マッチ売りの友達/立つ鳥/ネックレスになるまで/極北極/in接骨院/侵害/白鳥の湖のほとり/私の位置エネルギー/氷河期行き/∞親指姫/猫はちゃんと透き通る/あとがき▽最果タヒの詩が好きです。AといいつつBもありとか、Aはありえんとかわかるとかわからんとか好き。でも小説は無理か2022/05/06
いちろく
36
詩人である著者が綴るショートショートの短編集。直接的だったり抽象的だったりと、とりとめのない言葉で描かれる内容。半ばあたりの独特な装丁による文字の表現にも驚く。恋や愛の内容が多いはずなのに、本質から振れている感覚も。読み終えたときの良い意味での何も残らない印象も、また。2022/02/20
読書は人生を明るく照らす灯り
25
📕読んだ理由📕アメトーークの読書芸人で、ラランド西田さんが紹介していた作家さんを読んでみたかったから📙作中の刺さった言霊📙納税額を刺青にしている📘読んだ感想📘正直ほとんど理解出来なかった。2時間で一気読みすると疲れてしまったので、少しずつ短編を読むのがオススメ。理解できない事が天才の基準なら、理解できる共感出来る事に落とし込んでいるベストセラー本は、作家さんの本当の才能を発揮してないのかな?と思わせてくれた📗読んだ後の行動📗意味のわからない小説や歌集にもチャレンジしたい2022/09/20
ぜんこう
25
読友さんの感想で本書が気になって読んでみた。ショートショート(ですよね)なのに、冗長というか哲学的というか何を言いたいのか僕にはわからない。でもなんかこの世界観は好き。2022/05/07