出版社内容情報
濃厚接触、反ユートピア、ゾンビと猫、ライブカメラ、臆病なテロリスト…。コロナ禍を生きるあなたへ贈る、もう一つのパンデミック。
内容説明
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘のない「正しい」世界…。パンデミック下の孤独な者たちの群像劇。(『ただしみ』)。コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生・玲奈のもとに、ある日突然おとずれた「濃厚接触」の知らせ(『腹を空かせた勇者ども』)。顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男がくわだてる、脱ディストピアの叛乱(『オキシジェン』)。感染症を世界へ巻き散らすことを計画する組織“臆病なテロリスト、臆病な殺人者”に志願したわたしが出会った、究極の人工美を備えた女・アイラ(『MINE』)。死者は活発に人肉を求め、生者が死んだように隠れて暮らす世界で、ぼくは飼い猫を探す旅に出た(『天国という名の猫を探して悪魔と出会う話』)。最前線の作家たちが贈るもうひとつのパンデミック。
著者等紹介
尾崎世界観[オザキセカイカン]
1984年東京都生まれ。2001年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター。2012年アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。2016年に初小説『祐介』を書き下ろしで刊行。2020年『母影』で第164回芥川賞候補
金原ひとみ[カネハラヒトミ]
1983年東京都生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞しデビュー。翌年、同作で第130回芥川龍之介賞を受賞。2010年『トリップ・トラップ』で第27回織田作之助賞を受賞。2012年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2020年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞
真藤順丈[シンドウジュンジョウ]
1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学賞、『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞など、それぞれ別の作品で四つの新人賞を受賞する。2018年『宝島』で第9回山田風太郎賞、翌年同作で第160回直木三十五賞を受賞
瀬戸夏子[セトナツコ]
1985年石川県生まれ。2021年「ウェンディ、才能という名前で生まれてきたかった?」(文藝)で作家デビュー
東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年台湾生まれ。5歳の時に日本に移る。2002年『タード・オン・ザ・ラン』(単行本では『逃亡作法 TURD ON THE RUN』)で第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞しデビュー。2009年『路傍』で第11回大藪春彦賞を受賞。2015年『流』で第153回直木三十五賞を受賞。2016年『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞を受賞。2017年『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
starbro
美紀ちゃん
いたろう
ヒデミン@もも