出版社内容情報
世界的ベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』の著者による、視点を変えることで、悩みが悩みでなくなるための考え方。
内容説明
“評価”“承認欲求”“先延ばし”“現実逃避”…見方を変えるだけで、悩みは悩みでなくなる!世界的ベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』の著者が自問自答した“生きる本質”。
目次
第1章 自分のこと(悩み;自己肯定感 ほか)
第2章 人間関係(ひとりぼっち;視線 ほか)
第3章 世の中のこと(無関心;正しさ ほか)
第4章 生きること(夢;やりたいこと ほか)
著者等紹介
東田直樹[ヒガシダナオキ]
1992年千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳のときに執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる。同作は英国作家デイヴィッド・ミッチェルにより翻訳され、2013年に『The Reason I Jump』が刊行。現在世界30か国以上で出版され、117万部を超えるベストセラーに。2020年には海外で映画化もされている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
25
悩みを解消するために視点を変えよう。著者は重度自閉症だが、すべての人に通じる解決するための思考がテーマ別に書いてある。意見を言ったあと後悔することもあるが、言いたいことを言わなかった後悔より大きい。でも挽回のチャンスはある。相性で自分に合う、合わない人という区別をやめる。今日のこの人はこんな人、ただそれだけのことと思おう。2022/05/14
Natsuko
21
東田さん6冊目。本作品は1番読み方や感想表現が難しい。今までは、無意識に「自閉症という障害を持ちながら思いを表現できてすごい」と感じてきたように思う。意味不明な言葉は脳が勝手に再生ボタンを押す、フラッシュバックという名の魔物の恐怖について等、当事者でないと書けないリアルがある。ただ、本作は自閉症を取り払い、一人の中年女性が一人の若者のエッセイとして読んだ部分が多く、そうなると生き方指南としては浅いと思える部分もあった。プロの作家としてのハードルで読んだ初作品なのかもしれない。2021/12/12
きいみ
18
13歳の時に執筆された「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」に出会ってからずっと気になり追っている東田さん。視点をちょっと変えることでいつもの景色が輝くという43の言葉に前向きになれる。 「今日という日に感謝し明日を心待ちに出来る」…それが元気に生きること。2021/09/19
くるぶしふくらはぎ
17
帯にある「見方を変えるだけで悩みは悩みでなくなる!」である通りではあるけれど、筆者は「悩み」は必要と捉えているように思う。悩む時間も自分の時間、自分の時間を自分のために使うこと、自分のためとは人のために使う時間と異議ではなく時に同意の言葉にもなること。「幸せ」は「なる」ものではなく「感じる」こと。様々な言葉に、考えさせられ、また気持ちが楽に、心の深呼吸ができた。間に挟まれた童話も素敵です。2023/10/15
aisapia
12
なんて深い話を書くのかと感心してしまう。弟より重度なのに信じられないと思ってしまったり。悩みがない、悩んだことがないと言う人は悩むより先に自分なりの対処法を知っていて実行しているから。心が満たされないと思う人は、足りないものが何か、本当に望んでいるものは何かを観察していない人。幸せは幻のようなもの、"なる"ものではなく"感じる"もの。などなど色々な小話が載っていますが、すべてのお話が前向きな気持ちにさせてくれる温かい本です。前を向けない時に背中を押してくれそうな気がします。2022/03/10