出版社内容情報
戦後から高度成長期に湧く東京下町。たけし少年の初めての記憶から、学生運動の機運が高まる大学時代まで。北野武の原点を描く傑作!
内容説明
舞台は戦後から高度成長期に沸く東京。たけし少年の初めての記憶から、オリンピックを経て、学生運動の気運高まる時代の中、新宿を彷徨っていた大学時代まで。突き刺さるノスタルジーと青春のモラトリアム…。人間の本質に迫る私小説!
著者等紹介
北野武[キタノタケシ]
ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年、ツービート結成。漫才ブームとともに絶大な人気を誇る。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA‐BI』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。2010年、フランスの芸術文化勲章「コマンドゥール」を受章。18年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
180
たけちゃんの喋り方が頭にあって(姿も)面白い所も、さっき聞いたよって所も(笑)まさか~って所も、全部まとめて「そんな時代だったのね」てっ感じだった。タイトル作のラスト『俺だけ今更なにをしていいか分からず』ってところが私の胸に響いた。とにかくたけちゃんの昔の話しを読むと『母ちゃん大好き!』が伝わる。こんなに思い出してもらえて幸せな母·さきさんだなぁ。2021/05/26
うっちー
52
私小説。大学時代まで。まだ続くのでしょうか?2020/11/15
ぐうぐう
27
子供時代から青年時代を描く、北野武の私小説。これまでTVやエッセイ等で語ってきた、お馴染みのエピソードも多くあるが、どれもが可笑しく、個性的であり、その濃密さに圧倒される。であるからこそ、エピソードの羅列で終わってしまっていることが惜しい。浅草にある片足屋の話など、それだけで一本の短編が書けそうなほど魅力的なだけに、なんとももったいない。『フランス座』や『キャバレー』、そして『不良』には、小説にしようとする気概があった。(つづく)2020/12/14
かおり
25
申し訳ありません‼️何だかお爺ちゃんの思い出話しを繰り返し聞かされているような感覚でした・・・スミマセン💦2021/04/04
千穂
24
随分前に「たけしくんハイ」読んで、ドラマも楽しんだが、その世界。自身の自伝的小説。芸人になる前の北野さん。面白く読了。2023/04/23