出版社内容情報
ちょっとしたことでイライラ、ムカムカ…それでは人生ソン!ネガティブな感情も大切にすれば、イライラが消えてラクに生きられます。
内容説明
夫の無神経なひとことにムカムカムカムカ!友達に図星をさされてムーッ!仕事でミスしてクヨクヨクヨクヨ…部下が仕事をしなくてイライライラ!電車のマナー違反にカーッ!そのイライラ・ムカムカは「ある思考」がつくっている!感情の困った!に「対人関係療法」の専門医が答える。
目次
第1章 なぜ人は、「感情的」になってしまうのか?
第2章 「感情的」な人は「自己肯定感」が足りない
第3章 お互いの「領域」がわかると、心がすっとラクになる
第4章 「正しさの綱引き」から、手を離してみませんか?
第5章 「つい感情的になってしまう!」がなくなる7つの習慣
第6章 どうする?「感情的な人」とのつき合い方
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
15
わかりやすく問題を切り分けて読者を説得するやり方があざやか。感情的になる=困っている状態、相手に不満を抱く=自分の正しさを主張したい、という客観視に導く言葉のセレクトがとてもマトをいてると思う。今なやんでいる人も、長年「あの時ああすればよかったのに…」とクヨクヨしている人にも効く本だと思う。読者自身の悩みに応えるのはもちろん、読者が周囲の人々の「感情的」場面に対処するのにも役立つだろう。2020/11/04
銀の鈴
15
深いことをわかりやすく書いてあります。感情そのものに良いも悪いもなく、自分を知るのに大切なもの。しかし、ひとつだけ電車の中でリップの例は違和感がありました。また、自慢やクレームに明け暮れるひとたちは、おそらく相当みな今まで傷ついて生きてきたんだろうなと思われ、病んでいることに気づかずに過ごしている。自分を知ること他者を知ることの大切さも痛感した気がします。タイトルはキャッチーですが、水島広子さんの本はとてもわかりやすくて好きです。2020/10/03
こかげ
13
職場で新しい仕事が始まり、別の支店の担当者と日々密にやり取りするようになった。そしたらその担当者との事でイライラすることが増えてしまって、落ち着くために本書を手に取ってみた。 「感情的」になる仕組みが解りやすく、しかも私のような読者に優しく寄り添う形で書かれていて面白かった。「領域」「正しさの綱引き」等々、とても役に立った。今の自分がどんな状態にあるのか、どこに問題があるのかを、自己嫌悪に陥ることなく前向きに知ることができた。2023/02/12
チャー
13
ふとしたことでイライラしたりときに感情的に声を荒げてしまう心理とその対策に興味を持ち手に取る。本書は精神科医の著者が、思考が引き起こす感情について解説している。怒りや悲しみの感情はそれまでの自分が是としていたことに反したときに起こるが、その状態を悪化させるのが感情的思考。起こった状況を冷静に見ずに思考が勝手に先回りしてどんどん悪い方向へ進むことでそれらの感情が増長されるという点はなるほどと感じた。正しさは個々人にそれぞれありそれを追求し過ぎても良くない。自他の領域への過度な干渉は控えることも肝要。2022/06/26
叶
4
「感情を大切にすることは、感情的にならないためのひとつの大きな前提だと言える」わりと感情にのまれやすいタイプの人間なので、参考にしたいことが多く記されていて出会えてよかった!相手からの言葉などによる攻撃を受けてむかっとしたりショックを受けることは自然な事であり、その後の受け止め方を変えるだけで(「今自分はこういう状況にあり困っている」と認める)、とても楽になれる。すぐに実践することができ、かなり救われている!2022/12/01