出版社内容情報
監督・小津は俳句を愛好し、自ら作った。自作映画のモンタージュ手法とも関連する生涯の二百余句をすべて掲載、ていねいに鑑賞。
内容説明
小津の、生涯の俳句をよむ。稀代の名監督・小津安二郎は、味わい深い俳句を多く残した。俳句のもつモンタージュ性を映画手法にも意識的に取り入れ、映画作品に独自の余情・余白の美をもたらした。確認できる生涯二百二十余句すべてを掲出し、その映画人生との関連も含めて味わう。はじめての、小津俳句鑑賞本。
目次
第1部 小津安二郎の俳句とその周辺(一九三三(昭和八)年(三一歳)
一九三四(昭和九)年(三二歳)
一九三五(昭和一〇)年(三三歳)
一九三七(昭和一二)年(三五歳)
一九三九(昭和一四)年(三七歳)
一九五四(昭和二九)年(五二歳)
一九五九(昭和三四)年(五七歳)
一九六〇(昭和三五)年(五八歳)
一九六一(昭和三六)年(五九歳))
第2部 小津安二郎と俳句(酒;寺田寅彦の映画論の影響)
附録 「文学覚書」
著者等紹介
松岡ひでたか[マツオカヒデタカ]
1949年、兵庫県生まれ。俳人、俳句研究家、浄土真宗本願寺派僧侶。句集の他、俳句関係の研究書『竹久夢二の俳句』(第11回俳人協会評論新人賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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