出版社内容情報
「今」と「昔」の境界線を越え、自由自在に生きる術を身につける「老人」の圧倒的な人間力! 老人流の極意にせまるエッセイ55篇!
内容説明
極めつきの人間力あふれる凄玉=老人の、圧倒的な面白さ!
目次
第1章 次は、老いらくの恋(次は、老いらくの恋;ギックリ腰で出会った異様な風景 ほか)
第2章 気配を道連れに歩く(デジタルを使いこなすアナログ人;文明に翻弄される業 ほか)
第3章 「最近、お客が減って寂しいのさ」(宿痾のカンニング癖;ボク、指が猫舌なんですよ ほか)
第4章 天女の羽衣の布切れ(借金とかわいげの因果関係;ジャンジャン横丁、なつかしの女芸人 ほか)
第5章 老人の遠近術(正月に伝わった祖母の底力;子供と苦い記憶 ほか)
著者等紹介
村松友視[ムラマツトモミ]
1940年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。82年『時代屋の女房』で直木賞、97年『鎌倉のおばさん』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsubun1000mg
15
1940年生まれという事は今年で83歳になるのか。 斜に構えるというのか、ローアングルで撮るという感じは変わってなかった。 独特の切り口で語っていくエッセイは相変わらず楽しめた。 鋭さが減って生きてややマイルド風に感じられるのも「老人流」なのだろう。 やや大きめの文字で読みやすく感じたのも「老人流」に合わせた本の作りなのかな。 じわじわと村松節に絡められていく感じもまた良い。2023/02/22
mawaji
4
図書館の新刊本コーナーより。著者は私の20年年長になりますが「人前で電話をするのをはばかる習性」はひじょうに共感でき、浪人時代は実家からの電話は大家さん宅の電話に取り次いでもらったりで同じ時代の空気感を味わいながら読みました。著者の他の本は「私、プロレスの…」も含めてほとんど読んだことがないような気がするのですが、文章の書き方や表現の仕方などはとても馴染みがあって、どこかで読んでかなり影響を受けている可能性が高いと思われるのココロなのだ(小沢昭一風?)。「やわらぎ」という言葉、いつかどこかで使ってミタイ。2020/06/23
Hideichi Sekiya
2
人は誰でも長生きすれば老人になるのです。 背伸びせず肩ひじをはらず素敵に年を重ねた著者ならではのエッセイ集でした。2020/03/27