出版社内容情報
読書感想部部長スガリさんと直山先生が、ぶっとんだ読書感想文をヒントに事件を解決する、大人気青春ミステリー第二弾!
内容説明
謎の女子高生スガリさんと、気弱な家庭科教諭の直山先生が、読書感想部を立ち上げた。今回とりあげたのは『変身』と『ハックルベリー・フィンの冒険』。部の大型新人とライバル図書館司書も加わって、切れ味鋭いスガリさんの感想文をヒントに巻き起こる事件を解決する。学園に渦巻くイジメと、バイト先で発生した失踪事件の真相、そして徐々に判明するスガリさんの過去とは!?これは、読書感想文復活をかけた戦いです!
著者等紹介
平田駒[ヒラタコマ]
1989年東京都出身。筑波大学卒。現在、通信会社でエンジニアをしながら精力的に執筆活動を行う。小説投稿サイト「エブリスタ」内のコンテストで2作品が受賞。2019年、受賞作『スガリさんの感想文はいつだって斜め上』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
67
感想文をめぐる対決。はたして感想文は、どんなあり方がいいのか。スガリさんの言う通り、自由に書ければいいと思う。高井田先生の指導法では、生徒から読書の楽しみを奪うことになるだろう。コンクールに入賞することが目的になっては、スポーツの勝利至上主義と同じだし、しかもそれが周囲からのいじめを誘発したとあれば、なおさらだ。物語にはまだ何か裏の事情があるように見えるので、続編が読みたくなる。「ひいおばあちゃんっ子」とは初耳だが、お元気でなにより。「九マイルは遠すぎる」のパスティシュとして、さらに磨きがかかったと思う。2023/02/27
☆よいこ
57
YA。というよりラノベ系。キャラは面白いがグダグダ感で読みにくい。スガリさんの謎を引きずってるのもなんかヤダ▽[第3話︰フランツ・カフカ『変身』]新入部員か、小野愛海(おのあいみ)は山月記の読書感想文で大きな賞を貰っている経験者。[第4話︰マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』]まかさの遺書書き出しは笑えた。
よっち
36
不思議な女子高生スガリさんと、気弱な家庭科教諭の直山先生が立ち上げた読書感想部。部に期待の大型新人とライバル司書も加わって、斜め上なスガリさんの感想文をヒントに巻き起こる事件を解決する第二弾。今回のお題は学園に渦巻くイジメと、バイト先で発生した失踪事件の真相。周囲には強引な人たちばかりの気弱な直山先生は、相変わらずいろいろ振り回されて大変でしたけど、ようやく苦境を乗り越えた新入部員も加わって、けれどスガリさんの不穏な諸事情も時折垣間見えたりで、それが今後の展開にどう関わってくるのか続巻に期待ということで。2019/11/16
マルコ(Marco)
32
シリーズ2作目。今回は『変身』『ハックルベリーフィンの冒険』と有名ながら未読なので斜め上の判断が出来ず(あらすじは記載在り)。本の内容と感想文が相関して学校生活での日常の謎を解いていくが、今回は筆力の問題で解り難い。『変身』の部は面白かったけど、『ハックルベリー』はよく判らない。杏介の恋人、母親にウンザリさせられたり、司書の態度に不快感を覚えたり、と登場人物のアクが強い。スガリ(綴)の過去で引っ張る様だが、感想文自体に主眼を置いて良いと思う。2019/11/17
那由多
29
『変身』『ハックルベリー・フィンの冒険』どちらも私が持ち得なかった見解に斬り込んでくるスガリさん。可愛い部員が増え顧問も決まり、読書感文部、正式に発動です。ひいおばあちゃんも登場し、スガリさんの家庭の事情の複雑さの匂わせがあって、感想文以外に膨らみを持たせる予定なんでしょうけど正直要らないかな。感想文オンリーで面白いのに。2020/11/16