出版社内容情報
切り裂きジャック、チャアリイは何処にいる、都会の類人猿、ウンベルト夫人の遺産、浴槽の花嫁、マタハリ、肉屋に化けた人鬼、海妖。
牧 逸馬［マキイツマ］
著・文・その他
内容説明
元祖、怪奇実話の傑作！『新青年』のヒーロー牧逸馬の怪奇残酷世界。切り裂きジャック物の嚆矢、チャアリイ少年謎の失踪、老嬢老夫人ねらいの放浪者、浴槽の花嫁殺し、少年漁色鬼の快楽殺人…血も凍る全８話。
著者等紹介
牧逸馬［マキイツマ］
１９００年、新潟県佐渡に生まる。作家。本名・長谷川海太郎。弟に作家の長谷川四郎らがいる。函館中学を卒業直前、ストライキ事件で退校。十八歳で単身渡米、オベリン、ノーザン大学に在学、ボクシングに熱中したり、コック、ポーター、学僕等で働きつつ勉学、七年間の滞米生活を送った。帰国後、森下雨村の勧めにより谷譲次名で「めりけんじゃっぷ商売往来」を『新青年』に発表、さらに「テキサス無宿」「踊る地平線」などを執筆。また、牧逸馬名で“世界怪奇実話”シリーズ、林不忘名では「新版大岡政談」（後に「丹下左膳」）など時代小説も発表し、文壇の寵児となる。１９３５年、心臓麻痺で急逝（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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keroppi
55
河出書房「レトロ図書館」の１冊。タイトルからおどろおどろしいものを想像したが、驚くほど現代的な文章で描かれた世界の怪奇事件ノンフィクションだった。著者の牧逸馬は、谷譲次、林不忘の別名義だったということを解説で知って、さらに驚いた。2019/03/09
さこぽん
16
＜切り裂きジャック＞他、世界の有名な事件を集めた実話集。 表紙に興味深々で手にとったけど、そんなにはえぐくはなかった。 大量殺害、警察がきちんと捜査、捜索をしていれば防げたのに。 切り裂きジャックは、顔まで目撃されていたのに捕まえることができなかったとは・・・おそまつ。 2019/01/06
コリエル
3
松本清張が解説文を？ と気になって読んでみたが、かなり古い作品の復刻ということらしい。90年ばかり昔の世界怪奇実話集なのだが面白い。少々古めかしい文章ながらも、切り裂きジャック、連続新妻殺し、富豪詐欺などのネタを下世話になりすぎないよう文学的に飾って紹介している。収録ネタで特に面白かったのは、金庫1つで大勢の識者や金持ちを騙くらかし、無一文のまま数十年豪遊して暮らした女を紹介する「ウンベルト夫人の財宝」。同種のシリーズがあと何冊かあるらしく、復刻してもらいたい。2019/04/23
schlang55974290
2
子供のころにブームだった「猟奇犯罪モノ」の本に載っていた事件。 久しぶりの邂逅といった感じ。 昔も今も、怖いもの見たさは、不変なのか。2018/12/14
ムーミンママ
1
ちょっと古い事件の話だったけれど読みやすかった。とてもよく調べているのが分かる。ただ 人名とかが英文だったりカタカナ表記だったりするのが分かりにくく残念。2020/01/09
