出版社内容情報
大手スーパーのコンプライアンス室長に任命された主人公が、部下とともにさまざまなハラスメント問題に立ち向かうエンタメ企業小説。
井上 由美子[イノウエ ユミコ]
著・文・その他
内容説明
コンプライアンス室を舞台に、さまざまなハラスメント問題と会社の闇を描く、スリリングなエンタメ企業小説!かつて凄腕で鳴らした秋津渉が、マルオーホールディングス本社に呼び戻され、コンプライアンス室長に任命された。セクハラ、パワハラ、パタハラなど一筋縄ではいかないハラスメント難問に、唯一の部下である高村真琴とともに立ち向かっていく…。
著者等紹介
井上由美子[イノウエユミコ]
脚本家。兵庫県神戸市出身。立命館大学文学部中国文学専攻卒業。株式会社テレビ東京勤務を経て、1991年、脚本家デビュー。主な受賞に向田邦子賞、芸術選奨文部科学大臣賞、文化庁芸術祭放送個人賞、橋田賞、ギャラクシー賞などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
57
スーパー本社のコンプライアンス室に持ち込まれるハラスメント事案を解決していく企業小説。なかなか面白かった。とはいえ、世の中には数えきれないほどのハラスメントがあるんだなあ、と唖然。こうやって社員が守られるのはいいことだけど、言葉一つ一つをチェックされる世の中はちょっと窮屈で、豊かな日本語の語彙もいずれ減っていきそう。2020/10/19
レアル
54
ドラマを観て原作を読んでみたくなった。題名だけあってハラスメントの多さにまず驚き。エンタメ小説として面白く、またハラスメントからここまで物語が大きく進展するなんて~♪と感心しながらもサクッと読了。後はドラマを楽しもう。2018/11/29
よつば🍀
50
現在テレビ東京で放送中の『ハラスメントゲーム』の原作本。全5章で構成されています。主人公は大手スーパーのコンプライアンス室長に任命された唐沢寿明演じる秋津渉。様々なハラスメントに広瀬アリス演じる部下の真琴と立ち向かって行くエンタメ企業小説です。細かいシチュエーションは異なっていますが、ドラマとほぼ同じ内容でした。1話ごとに解決されて行くので読後感はスッキリ。それにしてもセクハラ、パワハラくらいは知っていたけれど、ハラスメントで訴えると脅すハラハラ、パタハラ、カスハラ等ハラスメントの多様さにも驚いた作品。2018/11/06
まぁし
36
主人公がコンプライアンス室という、あまり馴染みのない部署ですが、世の中の潮流としては今後も増えていきそうですね。セクハラ、パワハラ、モラハラ等は一般化しましたが、パタハラ、エアハラ、エイジハラ……自分の認識していない“ハラ”を指摘される可能性も今後あるのかもしれません。「これぐらいなら」「自分の世代は当たり前だった」ではなく、相手がどう思うかだと思いますし、上司、部下、会社、家庭、それぞれの立場、環境で相手を尊重し、思いやることが大事なんでしょうね。脚本家さんらしく、映像が浮かび読みやすかったです。2022/10/19
クロネコバス
26
コンプライアンス室長に急きょ異動になった秋津。パワハラ、セクハラ、モラハラ、ハラハラ、パタハラ、カスハラ、等々のハラスメントに対応する。ドラマが先か小説が先なのか、読んでいてシーンが目に浮かびます。平成初期の事務員の私はハラスメントされたし、してたなぁ。 2019/12/24