出版社内容情報
自身の過去やセクシャリティと向き合ってきた少年アヤが、なにもかも捨て、骨董品屋で働いていた日々を私小説として描く。
少年アヤ[ショウネンアヤ]
著・文・その他
内容説明
これはすべてを捨て、書く仕事すらやめ、骨董品屋で働いていた日々の記録。モノや人を通じて、「ぼく」が生きることを取り戻す、ものがたり、のようなエッセイ、のようなもの。自身の過去やセクシュアリティと向き合ってきた人気エッセイストが、なにもかも捨てて、やがて「生」を取り戻すまで―少年アヤにしか書けない私小説。
著者等紹介
少年アヤ[ショウネンアヤ]
1989年生まれ。エッセイスト。自らのセクシュアリティや家族について書いた文章が、広く共感を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひとみ
4
webで連載されていた少年アヤちゃんの私小説。透明にならなければならないという思いから集め続けてきた可愛いおもちゃを手放そうとしていた青年は、それがきっかけで骨董品屋でアルバイトを始める。夢を抱いてアルバイトをする同僚との間の距離を埋められず 、大切なコレクションを二束三文でフリマで売り払う。この世から居なくなろうとするかのような彼を引き止めたのは、古着屋で出会ったパワーパフガールズのブロッサムのぬいぐるみだった。複雑な心情をナイーブ且つ時にユーモラスに語る、変わらず高い筆力に圧倒される。2019/03/19
soucute
4
ラジオで花田菜々子さんがオススメしてた1冊。透明になりたい26歳の男の子の話。親友と素直に生きる難しさと向き合いながら乗り越えていく姿がとてもよかった!2018/12/27
mi
3
少年アヤさんずっと読んでみたくて初めて読んだけど、ここまで惹き込まれるとは思わなかった。 「ふるびたものや、いらなくなったもののなかで見る子どもたちは、身体じゅうふわふわした産毛に守られてぴかぴかしていて、歴史が積み重なっていまがありますとか、血を受け継いで子どもがいますとか、ぜんぶうそみたい。ぜんぶどうでもいいみたい。」 エッセイをかくって、解釈を与えながら日々を生きるって簡単にできることじゃないよなあ、ってことを考えた。2021/03/08
しおり
3
少年アヤちゃんの文章が、感性が大好きだ。仕事の休憩中だけど、涙が堪え切れなかった。ここが家だったら、本を抱きしめて、ありがとうっていってた。2019/10/10
ゆ□
2
なんだか良かった。2022/09/19