出版社内容情報
「警察が警察官を殺す」とき、ひとりの刑事が立ち上がる――元マル暴特捜刑事絶賛! 超王道・警察小説の傑作、刊行。
渥美 饒児[アツミ ジョウジ]
著・文・その他
内容説明
静岡市内で勃発した暴力団同士の抗争事件。緊張感が高まる中、ついに発砲事件が発生した。県警中部署・刑事二課(マル暴)の沖田警部補と反町巡査部長を中心に大規模な捜査に乗り出すのだが、発砲に使われていた銃が警察の正式拳銃・ニューナンブである可能性が浮上した。警察は箝口令を敷きつつ、一刻も早い事件解決を目指す。しかし、秘密裏に行われていた組事務所へのガサ入れは不発に終わり、さらに拳銃密造で内偵していた容疑者が死体となり発見される。警察内部に内通者がいるのでは…そこで浮上した男は、薬銃のエースにして沖田の同期・五十嵐亮介警部補であった
著者等紹介
渥美饒児[アツミジョウジ]
1953年生まれ、静岡県浜松市出身。作家。1984年「ミッドナイト・ホモサピエンス」で第二一回文藝賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっこ
34
暴力団同士の抗争から始まり、警察官の不正、警察組織の腐敗へと話がつながっていきます。マル暴系の作品で必ずといっていいほど出てくる、魅力的なヤクザがこの作品でも登場しました。不正を働き上層部の犠牲となった刑事は、結構酷い悪事を働いていたのであまり同情はできなかったです。読み応えありました。2019/02/14
ren5000
26
前半から中盤までは何故か読み辛くてしんどかったけど、五十嵐刑事が表だって出てきてからは俄然面白くなりました。警察の上層部による隠蔽話は小説ではよくある話なのはいいんだけど沖田の五十嵐への熱い思いはちょっと違和感を感じました。全般的にもうちょっとすっきりしたほうがよかったんじゃないかな。2018/12/18
rosetta
10
★★☆☆☆申し訳ないが非常に読みづらく退屈な箇所が多かった。むしろ最後まで読み通した自分を褒めてあげたい2018/11/10
tekutekukiyo
7
静岡県の中部署暴力犯係の沖田と反町のコンビが活躍する警察小説です。 暴力団との癒着、警察の隠蔽体質等お決まりのストーリーですが、わかっていても理屈無しで面白いですね。警官小説好きにはたまりません。2018/11/11
甘夏
7
読了。警察内部との攻防は楽しかったけど、いまいち入り込めなかったのは好みの登場人物がいなかったからかな。 2018/11/06