葬偽屋に涙はいらない―高浜セレナと4つの煩悩

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葬偽屋に涙はいらない―高浜セレナと4つの煩悩

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309026671
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

どうしても知りたい人の本音、断たねばならない縁……偽の葬儀で人の本心に迫る<葬偽屋>達に内部分裂の危機。シリーズ第二弾!

森 晶麿[モリ アキマロ]
著・文・その他

内容説明

偽りの“死”で照らし出す、見えなかった“生”の真実―“葬偽屋”とは、自分の死後、周囲はどのような反応をするのか…その願望を叶えるために、依頼人が望む偽モノの葬儀を執り行なう商売。

著者等紹介

森晶麿[モリアキマロ]
1979年静岡県生まれ。作家。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。2011年に『黒猫の遊歩あるいは美学講義』(早川書房)で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞。同作は「黒猫シリーズ」として続刊を重ねる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダミアン4号

68
シリーズ第2弾。今回は偽葬屋が偽葬に惑わされる展開も…誰しも考える事だと思いますが自分の死後、家族は友人は職場の仲間達は…ある意味“生きてきた意義”を見せつけられてしまう瞬間…本当にこんな商売を請け負う業者がいて自分自身にそれを依頼する財力があったら…どうするだろうな?頼んでみたい気持ちは山々だけど…信じていた人達がさばさばした様子だったりしたら…こりゃもう“再起不能”レベルの痛手だしなぁ…自分の死後の事はやっぱり見ない方のが正解の様な気がします(笑)それにしてもセレナの両親…子供の借金負わせてどうすんだ2018/09/08

九月猫

53
葬「偽」屋シリーズ第2弾。連作4話。1話めの結末が悲しすぎ……。ミネさん……(涙)2話めが一番好き。黒村さんの過去。愛したもの・愛されたものとの訣別。人を愛するのに性別が邪魔をするっていうのも哀しいことだな。3話目、前巻と一番テイストが同じ感じ?4話め、メインの依頼は、これもこのシリーズらしい感じかな。サブの、というかセレナ嬢の方は……うーん。セレナが納得してるなら、いちおうハッピーな結末ではあるんだけどね……でもなんか、うーん。 またのご臨終…じゃなかった、またの続編をお待ちしております♡2018/06/30

50
偽の葬儀を行う「葬偽屋」シリーズ二作目。わざわざ周りの人を騙してまで偽の葬儀を行う理由は人それぞれ。悪趣味にも思えるけれど、その依頼に秘められた切実な思いを知ると、こういうのもありなのかなとも思ってしまう。葬偽の結果見えてきたものが、望んでいたものであっても、そうでなくても、それをきちんと受け入れる覚悟さえあるのなら。個人的には「書物に頼りすぎた男」が展開も結果も好きだった。セレナと両親の関係は一応これで決着ということなのだろうけど、少しもやもやしたものも残ってしまったのが残念。もっとすっきりしたかった。2018/08/20

しゅてふぁん

41
セレナ譲もっと怒ってもいいんだよ、と声を大にして言いたい。あー、でも怒りよりも安堵の方が勝るのかしら。物語として読むには面白いけれど、‘葬偽’に呼ばれる客にはなりたくないなぁ。画像検索してみたアルチンボルドの‘司書’のインパクトは凄かった…。前作を読んでから随分経つので、歩武とセレナ譲の出会いとか色々と忘れていて残念だったな。読み返してみようかな。2018/06/03

チロ子

33
図書館本。シリーズ2作目。自分が死んだら周りはどんな風になるのか・・・様々な理由から依頼をされる葬「偽」屋さん。次はどんな依頼?と次の話にいく度に楽しみ!メイン3人のキャラも良く作者の文体が好きなので久々の森先生作品嬉しい!! ただ最後のセレナ嬢は可哀想に・・・私だったらキレるかも(笑)次作あることを願ってます!!2018/09/10

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