出版社内容情報
日本人向け歓楽街・タニヤ通りで教えられた音楽に導かれ、男たちはインドシナ奥地でアジアと日本を貫く“闇”に出会うドキュメント。
内容説明
バンコクの日本人向け歓楽街・タニヤ通りを舞台にした映画を撮ろうと目論んだ空族は、そこで出会った娼婦や出稼ぎ労働者たちが熱狂する音楽“モーラム”や“プア・チーウィット(生きるための歌)”の存在を知る。その魅惑的な旋律に導かれ、男たちはイサーン(タイ東北地方)の森へ、そしてメコン川を越えラオスの山岳地帯へと迷い込むことに。次第に明らかになるベトナム戦争の陰惨なる傷跡と、資本主義の下劣なる欲望。しかし、世界経済の暴力に覆い尽くされたインドシナの大地で、抵抗の音楽とともに生きる人々の姿は、その最深部にこそ“楽園”があることを示していたのであった…。映画『バンコクナイツ』に至る十年間の潜入が生み出した驚愕のドキュメント。
目次
第1章 娼婦・楽園・植民地
第2章 タニヤの終わらない夜
第3章 ノンカーイの夜明け
第4章 “ラオス秘密戦争”の傷跡
第5章 最前線を目指して
第6章 歴史はそれを許さない
第7章 イサーンの森で彼は死んだ
第8章 本作戦バンコクナイツ
第9章 世界で最も秘密の場所
著者等紹介
富田克也[トミタカツヤ]
空族。1972年山梨県生まれ。2003年に発表した処女作、『雲の上』が「映画美学校映画祭2004」にてスカラシップを獲得。これをもとに2007年、『国道20号線』を発表。2011年、『サウダーヂ』でナント三大陸映画祭グランプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評家連盟特別賞、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞&監督賞を受賞
相澤虎之助[アイザワトラノスケ]
1974年埼玉県生まれ。早稲田大学シネマ研究会を経て空族に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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