バンコクナイツ 潜行一千里

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309026312
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本人向け歓楽街・タニヤ通りで教えられた音楽に導かれ、男たちはインドシナ奥地でアジアと日本を貫く“闇”に出会うドキュメント。

内容説明

バンコクの日本人向け歓楽街・タニヤ通りを舞台にした映画を撮ろうと目論んだ空族は、そこで出会った娼婦や出稼ぎ労働者たちが熱狂する音楽“モーラム”や“プア・チーウィット(生きるための歌)”の存在を知る。その魅惑的な旋律に導かれ、男たちはイサーン(タイ東北地方)の森へ、そしてメコン川を越えラオスの山岳地帯へと迷い込むことに。次第に明らかになるベトナム戦争の陰惨なる傷跡と、資本主義の下劣なる欲望。しかし、世界経済の暴力に覆い尽くされたインドシナの大地で、抵抗の音楽とともに生きる人々の姿は、その最深部にこそ“楽園”があることを示していたのであった…。映画『バンコクナイツ』に至る十年間の潜入が生み出した驚愕のドキュメント。

目次

第1章 娼婦・楽園・植民地
第2章 タニヤの終わらない夜
第3章 ノンカーイの夜明け
第4章 “ラオス秘密戦争”の傷跡
第5章 最前線を目指して
第6章 歴史はそれを許さない
第7章 イサーンの森で彼は死んだ
第8章 本作戦バンコクナイツ
第9章 世界で最も秘密の場所

著者等紹介

富田克也[トミタカツヤ]
空族。1972年山梨県生まれ。2003年に発表した処女作、『雲の上』が「映画美学校映画祭2004」にてスカラシップを獲得。これをもとに2007年、『国道20号線』を発表。2011年、『サウダーヂ』でナント三大陸映画祭グランプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評家連盟特別賞、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞&監督賞を受賞

相澤虎之助[アイザワトラノスケ]
1974年埼玉県生まれ。早稲田大学シネマ研究会を経て空族に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garth

4
『映画秘宝』2018/02にて書評2017/12/23

yuko

1
バンコク旅行にむけて読んだ「バンコクナイツ潜行一千里」が素晴らしかった 東南アジアの現状に深く最深部まで潜行していく過程 各地方の現地のひとたちとともに過ごした日々がそのまま書かれていて それと並行して歴史も綴られていて 現地で流れる彼らが熱狂する音楽についても言及されていて 表面のうっすい部分しか知らなかった私にはこのタイミングで読めて本当に良かった 空族のいう楽園という言葉が前より理解できた気がした

YukoNexus6

1
2018年7月のマニラ潜入作戦において、当地で読むのに適当と持参して以来幾星霜。長い長い旅に並走した心地がする。制作を「作戦」し。。。困難は「危険な使命」としてハードボイルド小説よろしく斜め方向から潜入する。戦争反対だけど戦争ごっこは大好き! この調子で、自分の人生も「行動」するっす! オーヴァー(この素晴らしい書籍は、万人にわけあたえるべく、2019.03.21に予定される当家ハウスセールに出品する。乞うご期待!)2019/01/27

Yasutaka Nishimoto

1
面白かった。映画を観ていないので、是非観たいと思う。行ったことのあるところはその風景や空気が、無いところは想像で。できればカラー写真が欲しいが、それは映画で… タニヤでの撮影の裏話が生々しい。2018/05/27

sachi_0211

1
まず先に映画を観て、印象的な光景が心に残る映画だった為、どういうことを描いていたのかもっと知りたいと思い、本書を手に取った。植民地支配、東西陣営、そしてグローバリゼーションに翻弄されるインドシナ半島。米国に守られて繁栄した日本の影。ここに至る歴史的経緯と伝承文化を、現地探索(偵察)という形であぶり出していく。映画での、謎に包まれた印象的な場面を解くカギにもなるので、事前に本書を読むのも良いかもしれない。オザワが何故銃を所持するに至ったのか、その理由を紐解いていくことも、映画を理解する為の一つの方法だろう。2018/05/01

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