出版社内容情報
箱館戦争で敗れ、森へ逃げ延びた八郎太。だが、そこには──全てを失い羆撃ちとなった男が、人として再生していく本格時代小説!
内容説明
箱館戦争で敗残兵となり、深手を負った元幕府遊撃隊士の奥平八郎太は、実の兄・喜一郎と膝を撃たれ重傷の本多佐吉とともに、蝦夷地の深い森へと落ち延びる。犬死しても意味はないと、兄を一人逃がした八郎太であったが、残された瀕死の二人を待っていたものは人外の脅威だった。意識を失っていた八郎太が、再び目を覚ましたとき、そこにあったのは口元から顎にかけて真っ赤に血で染めた漆黒の大ヒグマであった―
著者等紹介
経塚丸雄[キョウズカマルオ]
中央大学法学部を卒業後、脚本家として活躍。映画「連弾」(第25回城戸賞入選)、「鴨川ホルモー」「雲の学校」「THE LAST‐NARUTO THE MOVIE‐」などの作品を担当。時代小説『旗本金融道』シリーズ(双葉文庫)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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