コーちゃんと真夜中のブランデー―忘れえぬ人びと

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309025544
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

単行本未収録エッセイ集。母のこと、夫のこと、創作に関わった人、様々に出会った人、の思い出を綴るエッセイ20余編。

高峰 秀子[タカミネ ヒデコ]
1924年生まれ。日本を代表する名女優であり、歌手、エッセイスト。著書に『私の渡世日記』など。

内容説明

「二人はまた会えるかもしれないね」―。心友・越路吹雪の思い出から、ファンレターの少年への切なさまで。高峰秀子の人間への限りない愛情が溢れ出る。高峰秀子未収録エッセイ集。

目次

1 母のことなど(私の母は…;「死んでよかった」といわれた母 ほか)
2 夫・松山善三と(女優と主婦の間;監督・松山善三のもとで―ロケと内助と女房役と ほか)
3 創作にかかわる人(山本嘉次郎先生のこと;優しくて怖い先生―成瀬巳喜男監督 ほか)
4 さまざまな出会い(わたしという人間;自分のことは自分で考えるよりしようがない―ある親しい友との対話 ほか)

著者等紹介

高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年生まれ。女優、エッセイスト。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以降、「カルメン故郷に帰る」など、300本を超える映画に出演。『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。夫は脚本家で映画監督の松山善三。2009年、作家・斎藤明美を養女に。2010年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あじ

38
女優という稼業に縛られ続けた半生と、平凡な女となり妻で在り続けた半生と。冠雪を有する山の不動さ、生命を宿す春山の包容をも併せ持っていた高峰秀子の残り香を集め、胸いっぱいに吸い込む。未収録だったエッセイを30本の花束で届けて頂いた。2017/04/21

marumo

22
コーちゃんこと越路吹雪へのメッセージが読みたくて。「どうしたのさ」「○○だろ」などと、ちょっと伝法な口調で話す二人。宝塚出身の女王と薄幸の子役上がりの人気女優、まったく違う来し方だろうに、二人が深く結びついているのが伺えるあたたかい言葉。義理の母について書いた二編は、どちらも名文だがそこに描かれている母親像は同一人物らしくない。そして義理の娘があとがきに記した母と祖母について。一筋縄ではゆかない義理の母娘三代、この文章が読めてよかった。2018/11/03

ケニオミ

10
本書は、これまで雑誌に掲載されたもののうち、まだ本として編まれていなかったエッセイ集です。高峰秀子氏と彼女の継母との関係は有名(?)ですが、一族郎党で高峰氏をしゃぶりつくそうとしたことに対して良心の呵責を覚えなかったのでしょうか。呵責を上回るほど手に入る金額が大きかったのでしょうね。黄金に目が眩むという表現がありますが、魂を乗っ取られるという表現の方が適当なのでしょう。ところで、コーちゃんとは越路吹雪さんのことでした。彼女の一面も覗き見ることができました。2017/07/15

勝浩1958

10
女優業が忙しすぎて満足に小学校も行けなかった高峰女史の文章のうまさには、唯々驚くばかりであります。すばらしい人々との出会いや彼女自身の感性や努力の結晶なのだと想います。残念ながら、もう新たに女史の書く文章を読むことはできません。2017/05/27

小豆姫

9
「死んでよかったといわれた母」の養母との話は、最後の養女になられた斎藤明美さんの文章で、さらに心にぐっときた。その時々の高峰さんの秘められた思いを感じつつ読んだ。2018/09/10

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