メビウス1974

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309025049
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

長嶋引退試合と三井物産爆破事件が起きた1974年10月14日を始点に運命を引き裂かれた人々の「明」と「暗」を描くミステリ!

堂場 瞬一[ドウバ シュンイチ]
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。主な著書に「アナザーフェイス」シリーズ、『複合捜査』など。

内容説明

1974年10月14日―「日本の夢が終わった日」。長嶋茂雄引退試合と、三井物産爆破事件が同時に起きたその日、過激派の次代の「エース」・下山英二が突然、失踪した。下山を追う刑事、下山が愛し続ける女、下山と決別した弟。もう二度と会うはずのなかった男女が、42年ぶりに再会した時、最後に見たものは、絶望か?希望か?あの日、あなたは何をしていましたか?一気読み必至の書き下ろしエンタテインメント。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年、『8年』で第十三回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

130
堂場瞬一は、新作中心に読んでいる作家です。【河出書房新社創業130周年記念作品】のせいか、エンタメというよりは、どんよりとした喪失の物語でした。還暦なのでメビウスなのかなぁ。個人的には、1974年の長嶋の引退試合は覚えていますが、年代からすると王世代なので、1974年という年に思い入れはありません。著者もどちらかというと私に近い年ですが、長嶋や学生運動に対する憧憬の念があるのでしょうか? 2016/11/21

いつでも母さん

116
40年は長いよ・・特に女の40年は。一番輝く年月の40年だもの。そして変化の40年なんだよなぁ。これは熱に、時代と云う熱に踊った強者どもの夢の跡とでも言おうか!その代償をこんな形で失うなんてね、だから男は甘いし、弱いし・・って、今の私はちょっと辛辣?私はこの男・下山が嫌いだ!堂場さんが描く男の主人公の中でもワースト3に挙げられるかも(て、そんなダメ男、覚えてないが)でも、まぁ、美保のような女も好きじゃない。それよりも「書いてみたいという希望だけじゃ・・何千冊本を読んでも書けない」ってさ!(笑)2016/11/18

ユザキ部長

87
変わり行く渋谷駅。過去は忌むべき。遠ざけるべきだった。しかし今は過去に向き合い、抱きしめたい。過去を新しい形に昇華したいと思う。しかし過去は急激に自分を追いかけてきた。なんだリセットなんて出来やしない。贖罪も何も出来ない。もう離れる選択しかないのなら違う世界で生きて欲しい。2019/03/21

ゆみねこ

84
主人公・下山英二と私は同年齢。あの時代を生きた人間ではあるけれど、当時18歳の大学1年生がここまで過激派に肩入れしていたのか、少し疑問が残る。しらけ世代も還暦を過ぎたけれど、この作品には共感も感動もなし。久美子の潔さが小気味良く思えるのは、私が女だからかな? 2016/12/06

Satomi

80
長嶋茂雄の引退ゲームと三井物産爆破事件が起きた1974年のその日。その時代背景や政治的な話が楽しめるかと思ったけれど、タイトルに合致するほど1974年に意味はない。もう少し1974年という年を掘りさげて欲しかったのですが…。ラストまでなんとか読み切ったもののいまいちピンとこない。主人公と同世代で学生運動を経験した方は楽しめるかもしれません。いくつになっても男ってのはいくつになっても過去の女を引きずるもんなんですね。2017/02/15

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