現代SF観光局

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現代SF観光局

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309025018
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

伊藤計劃がデビューした2007年以後の10年間、SFは何を描き、SF界で何が起こったか? SFマガジン人気連載、単行本化。

大森 望[オオモリ ノゾミ]
1961年、高知県生まれ。翻訳家。書評家。責任編集を務めた『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞を受賞。訳書にウィリス『航路』他。著書に『新編 SF翻訳講座』『21世紀SF1000』他。

内容説明

SF書評家、SF翻訳家、SFアンソロジスト、SF創作講座講師、SF仲介者、SF編集者、そして筋金入りのSFファンとして、SF界を裏から表から見つめ続けた著者が、古今の知見や現場の声を豊富に交え、SFマガジン誌上より発信した10年間の記録。

目次

1 紙宇宙船の騎士たち(伊藤計劃『虐殺器官』の衝撃―SF編集者列伝その1;宇山さんのこと―SF編集者列伝その2;短篇集ブームの光と影 ほか)
2 SFアンソロジーの夏(追想のバリントン・J.ベイリー;年刊SF傑作選のベスト・イヤーは?;年刊SF傑作選のつくり方 ほか)
3 二〇一〇年代SFの航海図(二〇一〇年代の日本SFに向かって;“ハヤカワ・SF・シリーズ”温故知新―“銀背”の歴史を振り返る;チョウたちの時間―円城塔『道化師の蝶』芥川賞受賞の舞台裏 ほか)

著者等紹介

大森望[オオモリノゾミ]
1961年、高知県生まれ。京都大学文学部文学研究科卒。翻訳家、書評家。責任編集を務めたアンソロジー(NOVA書き下ろし日本SFコレクション)全10巻(河出文庫)で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞(自由部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

21
『SFマガジン』2007年1月号から2016年6月号までに掲載されたもの、ウェブメディア「cakes」掲載のものを加筆・改稿のうえ、収録。<順序を入れ替えたものも一部ありますが、ほぼ時系列に沿った流れになってます>との事。殊能将之の追悼回では、『ハサミ男』の作者というイメージが強かったですが、大森さんと<ほぼ同世代のSFファンとして、仲間意識が強かった>と書かれており、へぇーとなりました(SFマニアとしていかにすごかったかは、『殊能将之読書日記』をぱらぱらめくってみるだけで分かる、との事) (続く2020/04/04

kokada_jnet

20
追悼エッセイも多数、収録されているが。野田昌宏大元帥の特異な少年時代について書いたものが素晴らしい。2017/01/22

そうたそ

19
★★★☆☆ 2000年代以降のSF界四方山話のようなエッセイ。とにかく圧巻の内容。SFにどっぷりはまりこんでいればいるほど楽しめる内容ではないかと思う。ここ二十数年間のSFトピックはこれを読めばだいたいおさえられる気がする。海外のことには疎いので分からないことも多かったが、小松左京さんの話や、最相葉月さんによる星新一氏の評伝のことなど、読んでいて感慨深くなる話題も多かった。2020/03/12

kokada_jnet

17
圧倒的な情報量。大伴昌司の復刻本と続けて読んだが、存在感として負けていない。21世紀の日本SFについての話も多数あるが。追悼文などで語られる、黎明期や黄金期の、20世紀のSF界やSFファンダムの話が、非常に面白い。2016/10/15

sibasiba

16
翻訳家にして書評家の大森望によるSFマガジンその他に連載された約十年ばかりSF周辺の雑文集。印象としては「訃報」による懐古と「SFの夏到来」の高揚が充溢した本だった。このふたつを繋ぐのが伊藤計劃。訃報は浅倉久志と平井和正が衝撃だったな。冬の時代から氷河期を抜けて夏到来は確かにそんな感じだよね。伊藤計劃と円城塔の登場からソレに続く形で日本人SF作家の新人が大挙して出てきたイメージがあるんだよな。取り敢えずSF読みたくなった。2017/04/15

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