出版社内容情報
戦後派の後退で忘れられたかのように見えた〈戦後〉は、しかし現代まで繋がっていた。雑誌「文藝」から浮かび上がるその軌跡。
佐久間 文子[サクマ アヤコ]
1964年、大阪府生まれ。86年、朝日新聞社に入社。文化部、「AERA」、「週刊朝日」などで文芸や出版についての記事を執筆。2009年から11年まで書評欄の編集長を務める。11年に退社しフリーに。
内容説明
1933年、改造社で創刊された「文藝」は、言論統制による改造社解散後、河出書房に引き継がれた。空襲で社屋が焼かれてもなお雑誌の刊行は続き、そして戦後へ―戦後派作家たちが隆盛するなか、60年代に入ると文藝賞を創設した編集長・坂本一亀は戦後派を総括。そこで“戦後”という主題は終焉したかに思えたが…現在まで続く“戦争”の感触を掲載作品と関係者の証言から峻烈に描き出す。
目次
第1章 「文藝」の創刊と激化する戦争
第2章 戦後の再出発と雑誌の隆盛
第3章 文藝賞創設と「戦後派」の再検証
第4章 「内向の世代」と広がる“戦後”との距離
第5章 新時代の文学と「クリスタル」の衝撃
第6章 J文学の誕生と文芸誌の未来
著者等紹介
佐久間文子[サクマアヤコ]
1964年、大阪市生まれ。86年、朝日新聞社に入社。文化部、「AERA」、「週刊朝日」などで主に文芸や出版についての記事を執筆。2009年から11年まで書評欄の編集長を務める。11年に退社し、フリーライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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