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出版社内容情報
【著者紹介】
脚本家。作品に「Woman」(日本民間放送連盟賞最優秀)「東京ラブストーリー」「わたしたちの教科書」(向田賞)「それでも、生きてゆく」(芸術選奨新人賞)「最高の離婚」(日本民間放送連盟賞最優秀)等。
内容説明
会津に里帰りしていた練とまったく連絡が取れなくなって5年。27歳になった音は、朝陽と付き合いながら介護福祉士として忙しい毎日を送っていた。ある日、会社を辞めて新しい人生を歩み始めた木穂子と5年ぶりに再会した音は、練の消息がいまだ不明であることを知る。一方、東日本大震災を経てまた上京した練は、晴太とともに怪しげなビジネスに手を染めていて…。さまざまな悩みや痛みを抱え、すれ違いながらも、東京でなんとか生きようともがく男女6人の苦しくも切ない思いを描いた群像劇。
目次
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
著者等紹介
坂元裕二[サカモトユウジ]
脚本家。主な作品に、フジテレビ系「わたしたちの教科書」(第26回向田邦子賞)「それでも、生きてゆく」(芸術選奨新人賞)「最高の離婚」(日本民間放送連盟賞最優秀)、日本テレビ系「Mother」(第19回橋田賞)「Woman」(日本民間放送連盟賞最優秀)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
18
今夜、最終回 音! 蓮!2016/03/21
さりー
8
1に引き続き読めた。音と練のどうしようもなく、引き合ってしまう感じが、せつないし、もどかしい。脳内再生してるので見てないドラマもしっかり堪能しました。ドラマだと1話が長く感じてしまう私なので、このスタイルは私に合ってるのでは。新たな発見でした。坂元さんの脚本はやっぱり素敵でした。2023/06/13
だまし売りNo
5
貧困に苦しむ若者の過酷な労働環境を描いた点は意欲作である。しかし、過酷な状況でも何とか生きていくという話は夢がない。介護職の労働条件を悪く描きすぎているとして日本介護福祉士会が意見書を出した。業界の問題点をドラマで描くことは業界にとって悪いことではなく、改善の契機になるものであり、むしろ有難いものである。問題のある現実に目を背けて「夢のある仕事」と描く方が罪深い。それでも意見書を出した背景には救い難さがあるのだろう。 2019/11/04
シャンピニオン
2
ドラマにはまって、初めてシナリオ本を読んだ。小説とは違う表現法に感心。 はっきり出来ない優柔不断な二人の恋愛ドラマなのだが、朝ドラと同じで、不幸を背負った真面目な女の子が、必死に頑張って幸せを掴んでいく。 都会の人混みや仕事の慌ただしさの中で、気付かない忘れたふりをしていることに、もう一度光をあててくれた。2016/10/28
みさもん
1
ドラマを見ていたときはそこまではまらなかったものの、改めてシナリオを読み直してみて大好きな作品になった。 世の中は悲しいことがたくさんあって、目を背けていられたらもっと上手く、社会に迎合して生きていけるのだろう。それができなくて、傷ついてしまうのが決して他人事ではないから、本を読みながら苦しかった。けど、だからこそ救われた。 最後に起きたちょっとした偶然がもたらす優しいエンディングに、ほろっと涙がこぼれた。2020/03/13