震災編集者―東北のちいさな出版社「荒蝦夷」の5年間

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309024462
  • NDC分類 023.067
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「だからこそ、続けなければ」――社員2名のちいさな出版社が、東北の声を編み、〈被災〉の記憶を記録し発信し続けた5年間の軌跡。

【著者紹介】
1962年、北海道生まれ。東北学院大学卒。フリーライター、編集者を経て05年に荒蝦夷を設立。雑誌『仙台学』、『盛岡学』、『震災学』や、「叢書東北の声」シリーズ、伊坂幸太郎『仙台ぐらし』などを刊行。

内容説明

瓦礫の中から本を編む。その時本には何ができるのか。東北の“声”を編み全国へ、そして未来へと発信しつづけた日々。

目次

プロローグ 2011年
第1章 被災地の出版社―2012年3月~
第2章 “声”を編む―2013年3月~
第3章 生きるための本の力―2013年9月~
第4章 底なしの日々―2014年3月~
第5章 記録を残し、記憶を継ぐ―2014年9月~
第6章 “被災”の未来―2015年3月~
エピローグ 2016年

著者等紹介

土方正志[ヒジカタマサシ]
1962年、北海道ニセコ町生まれ。東北学院大学卒。フリーライター/編集者を経て2000年から2004年にかけて『別冊東北学』(東北芸術工科大学東北文化研究センター/作品社)の編集を担当。2005年、宮城県仙台市に有限会社荒蝦夷設立。雑誌『仙台学』『盛岡学』『遠野学』『震災学』や「叢書東北の声」シリーズ(既刊32冊)を刊行。著書に『ユージン・スミス―楽園へのあゆみ』(偕成社/産経児童出版文化賞)など。荒蝦夷は震災後の出版活動により出版梓会新聞社学芸文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

87
#説明歌 名古屋伊勢湾台風のくつ塚が笠寺に 須藤文音「地震のはなしを聞きに行く 父はなぜ死んだのか」を読もう 伊坂幸太郎「仙台ぐらし」出す文庫の後ろの対談もある 荒蝦夷の五年震災復興の足が地に着く災害報道2016/05/16

どんぐり

68
3.11震災関連本。仙台を拠点に置く出版社「荒蝦夷」(あらえみし)代表の土方正志さんは、地域研究誌『仙台学』『石巻学』や総合学術誌『震災学』、『叢書東北の声』などをとおして、東北の歴史と文化を掘り起こし発信してきた出版人である。仙台に拠点を移した2000年まで、長崎県雲仙普賢岳、海道南西沖地震で津波に吞まれた奥尻島、阪神・淡路大震災など、自然災害の現場に幾度となく足を運び深くかかわってきた著者が、東日本大震災で被災し、一時は廃業寸前にまで追い込まれていく。これは被災地の出版社として災害とどう向き合い出版活2017/05/29

ステビア

15
仙台の出版社「荒蝦夷」の編集者が綴る震災後5年の日々。2020/03/02

魂の叫び

10
図書館から借りました。ちいさな出版社「荒蝦夷」の5年の記録。ただの記録ではなくいろいろ問い掛けてます。また伊坂さんとの対話もあります。興味がある方は読んで下さい。私の本棚、東日本大震災関連に入れます。2016/03/25

木南木

3
【引用】被災地と本。あるいは被災者と本。これは実はこの災害列島に暮らす者にとって意外と重要なテーマなのではないか。…打ちのめされた人たちが立ち直るためのひとつのきっかけとなる力を、本は持ってやしないか。生活再建のためのハウツー本だって要る。落ち着かぬ気持ちを鎮めてくれる文学作品もある。厳しい現実からひととき逃れさせてくれる娯楽だって被災地には欠かせない。きっとこれは神戸と仙台だけではない。これからの、未来の被災地でも「あの光景」はおそらくは繰り返される。(115) 2016/04/24

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