地の底の記憶

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地の底の記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309024301
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ラピス・ラズリの輝きに導かれ「物語」は繙かれる――架空の町を舞台に100年を超える時間を描く第52回文藝賞受賞作!

【著者紹介】
1992年、大阪府吹田市生まれ。23歳。現在、京都大学文学部在学中。大阪府在住。

内容説明

ある日、小学生の同級生・井内と晴男は、迷い込んだ森の中で青田という謎の男に出会う。その「妻」が身につけたラピス・ラズリの輝きに導かれるように、町の歴史に埋もれた物語は静かに繙かれる。ロシア商人ウォロンツォーフと日本人妻の悲恋、青年アレクサンドルと人形の倒錯した愛、あやうい男女の友情をめぐる青田の過去、そして現在。電波塔に見守られる架空の土地を舞台に、一〇〇年を超える時間と愛の狂気を描く、壮大な物語。第52回文藝賞受賞作。驚愕の新人登場!

著者等紹介

畠山丑雄[ハタケヤマウシオ]
1992年、大阪府生まれ。現在、京都大学文学部在学。2015年、『地の底の記憶』で第五二回文藝賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

77
この作品は私には合いませんでした。洞窟や地底湖の中で展開する話は狂気というよりも暗くて何だか気持ち悪くて、どうしても物語にのめり込んでいくことはできませんでした。読んでいて楽しくなかったです。文藝賞というのはどれほど価値のある賞なんでしょうかね?2015/12/22

ちょき

23
シュールレアリズムと言っていいのだろうか?虚構の町での虚構の物語が淡々とつづられていく。退屈な話をたくさん積み上げてどうにかこうにか形にしてみました。と、いう感じがした。読了感など何も残らなかったが、構成やストーリーは悪くはないような気がした。作者の力量は高いと思うのでこれからに期待したい。2015/11/29

アヴォカド

6
前半は中上健次のような土地と人とのどろどろかと思いきや、後半になると形を変えた村上春樹、という印象。文章も構成も語り口も達者。もう少しキャッチーなタイトルだったら、著者と同年代の読書にも受けがいいのでは、とも思う。ちょっと地味なタイトル。2016/01/29

まこっちゃん

6
「文藝より」言葉というか物語が次から次へと溢れ出る具合に圧倒された。溢れ、どこかに流され戻ってこれないかと思ったら結末に向けて集束されいたので、作家の構成力に今後も期待。2015/11/01

lily

5
同僚の先生の御子息の作品。架空の土地である宇津茂平を舞台に、時代を分けて人々の思いが交錯する。最愛の人の死を受け入れられず、その投影先を人形に移す狂気。作品全体に陰鬱とした雰囲気がただようが、筆力があるからか一気読み。今後も期待したい。2015/12/01

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