出版社内容情報
神戸で暮らす女子高生・朝海にはどうしても歌えない歌がある。仲間たちと失われた故郷・福島へ旅する青春ロードストーリー。映画化。
【著者紹介】
1960年生まれ。脚本家。数々の人気映画、ドラマなどの脚本を手がける。NHK特集ドラマ「ラジオ」で2013年に文化庁芸術祭大賞、第16回菊島隆三賞を受賞、14年に国際エミー賞にノミネート。
内容説明
福島出身であることを隠して、今は神戸に暮らす女子高生・朝海。そして朝海のかつての同級生であり、福島に留まりつづけていた、本気。散り散りになったかつての同級生たちへの、本気からの呼びかけでその旅は始まった。寡黙な少年・勝、横浜の夜の街で働く香雅里。そしてひょんなことから彼らの旅に同行することになった、神戸出身の新任教師の岡里。長い旅の果てにたどり着いた福島で、彼らが見たものは―。“あの時”と“いま”を繋ぐために―神戸と福島を繋ぐ希望の物語。
著者等紹介
一色伸幸[イッシキノブユキ]
1960年、東京都生まれ。脚本家。数々の人気映画、ドラマなどの脚本を手がける。映画「病院へ行こう」「僕らはみんな生きている」で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。NHK特集ドラマ「ラジオ」で2013年に文化庁芸術祭大賞、第16回菊島隆三賞を受賞、2014年に国際エミー賞にノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
48
さらりと読める1冊ですが 軽く語る事は出来ない・・・ 風評被害や 一瞬にして家族を そして町を奪ってしまった大震災…。 先生と教え子が付き合うってー。と引いてしまった所も有ったけど 先生も、心に深い傷を背負っていたんですね。みんな前を向いて歩いて行って欲しいと願います。2016/04/01
百太
33
NHKのドラマは見ていました。ドラマは、ちょっとあっけにとられて見てたのですが。小説、かなり良かったです。 2018/03/06
まこと(*'ェ'*)
10
東日本大震災で被災した朝海。神戸に避難してから4年が過ぎ、高校の卒業式を控える頃に母校の友人からLINEが来る。『タイムトラベルのお誘い。』 高校生の多感な感じから被災地を訪れて変わる心境描写が良かった。被災地の描写がとにかくリアルで揺さぶられた。 被災者の心境、友情、人情、恋愛、成長。残酷なリアルにファンタジーも織り交ぜて、それでも一つに纏まっていて読了感もいい。甘酸っぱかったり、辛かったり、考えさせられたり、微笑ましかったり。そんな感情の揺さぶりをたった200ページ弱で味わえるよく纏まった一冊でした。2017/12/24
カモミール
9
図書館で借りて読みました。東日本大震災が感じられる一冊。映画もあるんですね。見に行こうかな。2016/03/06
魂の叫び
7
図書館から借りました。違った視点で東日本大震災を感じました。これも表現できないです…興味がある方は読んで下さい。2016/02/10