出版社内容情報
人生には悔いも多いが、まあそれほど後悔することもあるまい――。老いと人生を見つめるマンボウ先生の感動エッセイ、33篇!
【著者紹介】
1927年、東京生まれ。東北大学医学部卒業。60年『どくとるマンボウ航海記』がベストセラーに。同年芥川賞、64年毎日出版文化賞、86年日本文学大賞、98年大佛次郎賞を受賞。2011年10月逝去。
内容説明
人生には悔いも多いが、まあそれほど後悔することもあるまい―病床にあってもユーモアを忘れず、老いと人生を見つめる感動のエッセイ33篇!
目次
第1章 マンボウ騒動記(骨折騒動記;マンボウ入院記 ほか)
第2章 マンボウ思い出の味(トロロ汁;お屠蘇のことなど ほか)
第3章 マンボウ追想記(将棋;ミシン糸巻のタンク ほか)
第4章 マンボウと山荘(匂い雑談;軽井沢の思い出 ほか)
第5章 マンボウ忘れ得ぬ人々(ヴェントさん;ディラン峰と老友メルバーン ほか)
著者等紹介
北杜夫[キタモリオ]
1927年、東京生まれ。東北大学医学部卒業。60年『どくとるマンボウ航海記』がベストセラーとなる。同年『夜と霧の隅で』で芥川賞、64年『楡家の人びと』で毎日出版文化賞、86年『輝ける碧き空の下で』で日本文学大賞、98年には斎藤茂吉評伝四部作で大佛次郎賞を受賞。ユーモアあふれるエッセイでも多くのファンに親しまれた。2011年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Risa
6
北杜夫エッセイ集。クスッと笑えるエピソードがたくさん登場するのですが、特にご家族とのやり取りが個人的には好きでした。2020/11/15
つちのこ
5
ずいぶん昔に読んだことがあるエッセイも収録されていたが、骨折して入院した晩年の話が著者ならではの味わいがあり、楽しく読めた。旧制松本高校での青春時代は著者のすべての原点になっているようで、その経験は多くの作品に描かれている。無為に過ごした自分の青春時代と比較してもしょうがないが、羨ましいと思うばかりだ。2021/06/13
Masa.H
5
私の人生を狂わせた、どくとるマンボウ。北杜夫氏のエッセイ集。ただただ懐かしい。それでいて古さは感じない。 氏には思い入れが強すぎるので分類不能としました。2017/02/03
いのふみ
3
その筆致にユーモアが感じられるのは、自己が他者や世界よりも劣勢になった時であり、その際に自己批評が発動しやすいからだ。2021/09/18
桃果
0
No.46 ★★ ドクトル先生は、躁鬱病をこんな病ならなってもいいかって思えるくらいユーモアチックに生きてるステキなひと。2015/12/23