吉祥寺物語―こもれびの夏

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  • サイズ B6判/ページ数 534p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309024035
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『哄う合戦屋』『奔る合戦屋』『翔る合戦屋』で、シリーズ累計50万部を超える大ヒットを記録した北沢秋が描く、初の青春小説。

【著者紹介】
東京都生まれ。東京大学工学部卒業。2009年に『哄う合戦屋』(双葉社)にてデビュー。続編となる『奔る合戦屋』、『翔る合戦屋』と合わせた<合戦屋シリーズ>は50万部を超えるベストセラーとなる。

内容説明

自分の才能に無限の可能性を見出しながらも、本当の自分を理解されないもどかしさに苦悶する。家庭環境のため、深い孤独を心に抱きながら水泳に没頭する主人公・川瀬は、あるきっかけから友人の誕生日のパーティに呼ばれる。そこで出会った北原佳津子に惹かれていくのだが…恋愛・友情・出会い・別れ、苦悩、古びない“青春”がそこにある。1965年、東京オリンピックの翌年。吉祥寺を舞台にどこまでも純粋な物語が幕を開ける―

著者等紹介

北沢秋[キタザワシュウ]
東京都生まれ。東京大学工学部卒業。自動車メーカーでの会社員生活を経て、2009年に『哄う合戦屋』(双葉社)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

27
合戦屋シリーズ3部作は既読です。今回、北沢秋、初で最後?の青春小説を読みました。55年前(高校時代)から書き始めた作品が合戦屋シリーズが売れたことにより陽の目を見たようです。著者は二世代上なので何とも言えませんが、全てに恵まれていて(家が金持ち、レベルの高い付属校、ルックス・運動神経・頭良し、彼女あり、友達に恵まれている)、こんなに初心な主人公がいるのかなぁというのが率直なところです。羨ましい限りですが・・・最終章で何とか締めた感じです。やっぱり北沢秋は歴史小説の方が良いと思いますので、次回作に期待です。2015/09/27

Kaz

22
タイトルに惹かれて手を取ってみた一冊。言うほど吉祥寺についての描写はないが、おそらく昭和三十年代の成蹊高校が舞台になっている。孤独を好むスイマーの主人公が、友人、恋人との関わり合いを経て成長してゆく様子は、いつの時代も同じだな。結末前の展開には驚かされたが、人は1人では生きては行けないということを痛感した。2021/09/25

こうちゃ

18
1965年の吉祥寺を舞台にした青春小説。主人公の川瀬は、深い孤独を抱きながら水泳に没頭し頭角を現す。一方では、自分への自身の無さから好きな人に素直な態度がとれず・・・。長い、とにかく長い。盛り上がる場面もあるのだけれど、そんなことで吹っ切れるの!?と、川瀬たちの普段の軽口の応酬のようにツコッミを入れたくなる。あとがきを見ると、第一稿を書き上げたのは、著者が高校三年・55年も前のことだという。う~ん。どうなんだろう。ここまでの長さいる?2015/09/21

びすけっと

16
2015年8月刊。おそらく書き下ろし。お気に入りさんつながり(と思います)。戦後第一次ベビーブーム世代で経済的地位の高い坊ちゃんお嬢さんの高校生活物語。相応の学力を持ちながらも敵対せずに高め合うことができるし、ウイットに富む会話が飛び交う仲間がとてもうらやましい。主人公・川瀬の孤独感と恋愛感情の揺れ動きをわたしはとても楽しめました。ガールフレンドのマコを亡くさなくても良い作品だったのではと思うのですが、いかがでしょう。著者が長い間温めて、笑いの要素を多く取り入れたところも楽しめました。2016/01/10

turtle

3
日本がまだ成長していた時代の青春期。 上流階級の子女の伸びやかな友情と恋愛。 この時代の高校生はこんなにボキャブラリーが豊富なのかと驚きさえ感じます。 青春のきらめきがなんとも眩しい一冊でした。2015/12/11

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