彼女の人生は間違いじゃない

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309024004
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

震災後、恋人とぎくしゃくするみゆきはデリヘルのバイトを始め…フクシマの今を描く、映画監督の初小説。高良健吾・降谷建志氏推薦!

【著者紹介】
1954年福島県生まれ。映画監督。大ヒットとなった「余命1ヶ月の花嫁」のほか、「軽蔑」「きいろいゾウ」「100回泣くこと」など、文芸作品にも定評がある。近作に「さよなら歌舞伎町」「娚の一生」など。

内容説明

震災後、恋人とうまく付き合えなくなったみゆき。仮設住宅で父と二人で暮らす彼女は、役所勤めのかたわら、東京でデリヘルを始める。話題の映画監督の初小説。

著者等紹介

廣木隆一[ヒロキリュウイチ]
1954年福島県生まれ。映画監督。『彼女の人生は間違いじゃない』は初の小説である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

37
東日本大震災から7年目の3.11に偶然、この本を読む。フクシマ出身の映画監督である著者による、フクシマの若い男女の物語。行き場のない虚しさやどうしようもない喪失感を抱えながら、生きていかなくてはいけない被災者の日常。そこから抜け出したいと皆んなが足掻いている。被災地と東京。深夜バスなら6000円で往復できる距離なのに、原発事故によって途轍もなく遠くなり、さまざまな分断が生まれた。うーん、いろいろと考えさせられる作品で、映画も観てみたくなりました。2018/03/12

スノーシェルター

18
内容は面白くなかったけれど、生きていくってこういうことだよな。と思う。起きてしまったことや終わったことを後悔しても仕方ない、でもそこから踏み出せない。日々モヤモヤしながらも、淡々と暮らしていくことは間違いではない。2017/03/07

ひろ☆

18
震災後の福島県に住む、役所勤めをしながら、高速バスに乗り、東京でデリヘル嬢をするみゆき。人は、誰もがつらい思いをしていても、淡々と生きている。2016/03/15

ふじ

18
フクシマで暮らすみゆきの、震災後の物語。大きな何かを喪うということ、そしてその喪失を抱えたまま生きていかなければならないこと、その空虚、その重みが、淡々とした日常の描写のなかに浮かびあがってきて、とても余韻が残る本だった。2016/02/24

17
何かを育てたり、何かを作ったり。それは未来の自分にできる贈り物なのだと思った。どうしても、即効性のある「売り買い」にばかり目を奪われ、気持ちさえもお金で動かしてしまうからこそ。▼今もどこかで息づいていそうな、リアリティを感じる物語だった。しかし、未だに壺を売ってくる輩っているのか。2018/05/29

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