東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版

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  • サイズ A5判/ページ数 309p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309023823
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

地下から生成し、地上へと派生していった80年代の「裏文化史」。伝説の講義録に増補、「現在」を読み解く上で必携の決定版。

【著者紹介】
1956年生まれ。劇作家・演出家・作家。「遊園地再生事業団」主宰。92年『ヒネミ』で岸田國士戯曲賞、2010年『時間のかかる読書』で伊藤整文学賞を受賞。

内容説明

ピテカン、YMO、セゾン文化、岡崎京子、チェルノブイリ…伝説の名講義がいま甦る!日本サブカルチャー史必携。充実の補講を追加収録。

目次

「かっこいい」とはなにか
ニューウェーブの時代とピテカントロプス・エレクトス
西武セゾン文化の栄光と凋落
YMOの「毒」、“クリエイティヴ”というイデオロギー
森ビルの文化戦略と、いとうせいこうの「戦術」
「アングラ」はなぜ死語になったか
いろいろな質問に答える
由利徹、モンティ・パイソン、ラジカル・ガジベリビンバ・システム
それを好きと言ったら、変に思われるんじゃないか
ゼビウスと大友克洋と岡崎京子、それと「居場所がない」こと
「おたく」の研究、岡崎京子の視線、ピテカンの意味
東京の繁華街の変遷
とりあえずのまとめ―80年代と現在との接続
1986年の3つの出来事、そして90年代へ

著者等紹介

宮沢章夫[ミヤザワアキオ]
1956年、静岡県生まれ。劇作家・演出家・小説家。1980年代半ば、竹中直人、いとうせいこうらとともに、「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を開始。その作・演出をすべて手がける。1990年、「遊園地再生事業団」の活動をはじめる。『ヒネミ』(1992年)で岸田國士戯曲賞受賞。2000年より京都造形芸術大学で、2005年から2012年まで早稲田大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

74
80年代論。2005年の大学講義をまとめた旧版に2015年の補講追加した決定版。大塚英志のオタク論を意識し、それとは異なる80年代文化を著者の体験も交え論ずる。日本初のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」やセゾン文化など。同時代を生きていたが、本雑誌テレビでしか知ることがない、田舎の学生だった自分にはノスタルジーそのものだ。軽いが批評的な視点があり、ときおり感心。長年の疑問だった、ネットなどでみるオタクのサブカル嫌悪の理由に合点が行ったのスッキリした。文庫化を求む。旧版でもいいから手元に起きたい。2018/08/11

阿部義彦

16
表紙はプラスチックスのチカちゃんです。劇作家宮沢章夫による東京大学で行った80年代のサブカルを、網羅した講義です。YMO,ピテカントロプス・エレクトス、岡崎京子、セゾン文化、スネークマンショー、大友克洋、ラジカル・ガジカルビンバ・システム、いとうせいこう、オタク、田中康夫、クラブカルチャー等などについてかなり深い所まで突っ込んで講義がなされます。NHKでやった戦後日本サブカルチャー史をより細分化して、突っ込んだ内容です。実際にドラマや音楽も(スネークマンショーやゲイリー・ニューマン)掛けてます。好き者向き2015/12/07

nizimasu

7
宮沢さんの「80年代地下文化論」は出版当時の06年版も読んだが久々に読んで大分色々なものが消化できた。というのもその間にかつての沈黙がウソのように本やNHKのサブカルチャー講座は「話芸としてのサブカルチャー」や宮沢さんのとめどもない会話に再びで出会えたことが大きい。そしてシンガリの決定版では80年代の「オタク」「ピテカン」を総称して非身体性というキーワードの落とし込むことが出てきていてなんとも刺激的な内容であった。「80年代はスカ」というのは90年代の言説で今や80年代はやっぱりサブカル時代だったのだな2015/12/17

Paddle With Me

3
YMOが最高にかっこよかった頃の、西武がオシャレだった頃の、WAVEが六本木にあった頃の80年代サブカルがどうだったのか、80年代を知らない若い世代に向けて行った10年前の東大の講義録の再編集版。あの頃は尖ってたオシャレがわかりやすくて、今みたいに何でもOKではなくて、最先端のかっこいい人たちは決して力が抜けてなくて、今思い出すと笑える(私はその頃は子供だったけど)ので、そのころは今は普通にいるオタクが本来のもっと内向きのおたくだった話とか本当に面白くて、そして懐かしい。2016/04/18

takao

2
ふむ2023/06/28

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