- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > エッセイ
- > エッセイ アンソロジー
出版社内容情報
「鍋」をテーマにしたエッセイ37篇を収録した、おいしい文藝第4弾。だれと囲む? 何を入れる? 寒い季節に恋しくなる一冊。
【著者紹介】
1922年東京生まれ。52年、パリでシャンソン歌手としてデビュー。各国の舞台に出演し、帰国後はエッセイストとしても活躍。『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(河出文庫)等著書多数。2010年逝去。
内容説明
ひとりで、ふたりで、友だちと、仕事仲間と、家族と…。鍋にまつわるあれこれ、37篇。
目次
小鍋だて(池波正太郎)
小鍋立て論(東海林さだお)
鍋(獅子文六)
河豚(吉川英治)
鳴るは鍋か、風の音か(神吉拓郎)
水戸・烈女と酒を汲む(抄)(宇能鴻一郎)
衝撃のスッポン初体験!(中村うさぎ)
ちゃんこなべで縁起かつぎ(石井好子)
「どぜう」文化(荻昌弘)
鏡花と突ついた鍋(小島政二郎)〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
97
これから暑い夏を迎えようとしているのに鍋の本を読んだ。筆達者37名による鍋話。好きなのは官能小説の大家宇能鴻一郎先生のあんこう鍋の話、さすが官能小説を書くだけにあんこうを料理し食べる描写は上品なエロさを感じさせてくれた。中村うさぎのすっぽん鍋、北大路魯山人の鍋うんちく話、沢村貞子のどぜう鍋他、この季節でも鍋が食べたくなってきた。今食べたいのは鍋焼きうどん。これは鍋に入っているから鍋物ですね^^2019/06/05
優希
95
面白かったです。鍋に関するエッセイを集めたアンソロジー。それぞれの鍋に対する想いが色々な味わいを出していて生唾ごっくんという感じです。鍋に関するエピソードや自慢のレシピなどを紹介しているので季節柄にもぴったりですね。鍋が食べたくなりました。我が家の鍋はしゃぶしゃぶが多いですが、色々な美味しい鍋をつつきたいものです。2016/12/10
依空
76
シリーズ第4弾。小鍋立て、寄せ鍋、湯豆腐、ふぐ、すっぽん、あんこう、ちゃんこ、すき焼き、おでん…おいしい「鍋」についてのエッセイが、著名人37名分ぎっちりと収められています。どの方も「鍋愛」と言っても差し支えない程のこだわりや思い出を語っていて、読むととってもお腹が空いてきます。個人的には池波正太郎からの東海林さだおの流れや、阿川佐和子の鍋奉行話、そして小島政二郎による泉鏡花との鍋のエピソードがお気に入り。中々知る機会のない著者の人柄─特に文豪達の様々な一面を知ることが出来、それがとても楽しかったです。2015/09/29
ぶんこ
67
ちょうどお鍋の時期に読んだので「作るぞ、」熱がすごいです。外では食べた事がありながら自宅ではなかった「きりたんぽ鍋」が無性に食べたくなりました。中島京子さんの「鍋に魔法をかけるのは蓋」は目から鱗でした。タジン鍋欲しくなってます。森絵都さんのオイルフォンデュではなく、マヨタマソースに興味津々。早速挑戦してみましょう。色々な方々の鍋への思いが溢れたステキな本でした。2019/12/28
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
65
おいしいお鍋が食べたい。おでんやすき焼きでもいい。とはいえ、食欲はないが。闇鍋的気分ゆえ。大阪の「たこ梅」行ってみたい。フグとスッポンとどじょうとジンギス汗鍋ときりたんぽとシャトオブリアンと納豆鍋とその他にも色々食べたことない。鍋は人の性格が出ておもしろいが、食べるときに大変気を遣う料理なので、「小鍋立てでいいんじゃないか?」と思うが、それだと旅館の夕食になって、なんか違う気がするので、誰か新しい鍋を開発した方がいいと思う。いつも「まぁいっか」で買わずに済ましてる鍋のフタ。料理の工程で一番好きなアク取り。2016/10/03