33年後のなんとなく、クリスタル

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33年後のなんとなく、クリスタル

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  • サイズ B6判/ページ数 275,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309023342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本の“黄昏”を予見したベストセラーから33年。80年に大学生、今は50代となった“彼女たち”の思いに迫る、話題騒然の長篇!

1980年に大学生だった彼女たちは、いま50代になった。─

日本社会の“黄昏”を予見した空前のベストセラーから33年。 “彼女たち”は今、何を思い、どう生きているのか? 「文藝」連載時から新聞、雑誌で話題騒然の長篇に、書き下ろしで部大な註が加わり、待望の刊行!

各氏絶賛!

クリスタル・ボールの中で旋回する、私的な、また社会的な記憶の欠片。その中から時間という主題が浮かび上がってくる。これはそういうほとんどプルースト的な小説なのだ。――浅田彰

単なる後日談でも、アラフィフの群像劇でもない。 戦後日本の激変を流れる、 プルーストやジョイスにも似た小説内の時間感覚。クリスタルの紋章をペダントした平民という貴族たちによる異端社会小説、待望の続篇。――菊地成孔

彼はぜんぜん懲りていない。激動の同時代を生きてきた同世代の富国裕民に贈る「“自伝的”風俗」小説。――斎藤美奈子

ずっとずっと待っていた。小説家・田中康夫が戻って来るのを。いま、この時代こそ、緊急に、彼の小説を必要としているのだ。――高橋源一郎

飲んで集って恋をして…クリスタル族に終わりなし。450円のTシャツ着て、125円のカップ麺を啜りながら、33歳、ため息。――壇蜜

透明性、多面性、輝き、勇気、筆力、独創性。そしてなによりもその予言性。「微力だけど無力ではない」と言いつつ黄昏の光に向かって歩くラストシーン。これはまさに現代の黙示録である。――なかにし礼

クリスタルの中の黄昏。その向こう側に新たな夜明けはあるのか。大人になった「なんクリたち」の愁いと成熟が光る。――浜矩子

この33年間に何があっただろう。私は「『脱ダム』宣言」のあの美しい文章を思い出した。田中康夫は何者にも増して、たえず言葉を紡ぐ人であり続けたのだ。――福岡伸一

33年の熟成期間を経て開くブーケが香る物語――山田詠美

由利が生きる上で捨てざるを得ないことも、背負い込むことも、とても美しい。「もとクリ」よりずっと温かく、素敵な女性に変身! ボクは終わりまで彼女を見つめて、一気に読み切った。――ロバート キャンベル

【著者紹介】
1956年東京都生まれ。一橋大学在学中の1980年に『なんとなく、クリスタル』で文藝賞受賞。長野県知事、衆参国会議員を歴任。著書「昔みたい」「オン・ハッピネス」他多数。

内容説明

1980年代に大学生だった彼女たちは、いま50代になった。日本社会の“黄昏”を予見した空前のベストセラーから33年。「豊かな時代」を過ごした彼女たちは今、何を思い、どう生きているのか?

著者等紹介

田中康夫[タナカヤスオ]
1956年=昭和31年、東京都生まれ。1964年から1975年まで信州で過ごす。1980年、『なんとなく、クリスタル』で「文藝賞」受賞。1981年、一橋大学法学部卒業。1995年、阪神・淡路大震災後、ヴォランティア活動に従事。2000年~2006年、信州・長野県知事。2007年~2012年、参議院議員、衆議院議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

240
1980年にベストセラーと なった『なんとなく、クリスタル』の、その後の 33年間を描いた本とでも言うべきなのだろうか。 今を起点に、あの時代を そしてその後の日々を 描くという形がなぜか 懐かしさを誘う。 生きてきた日々を噛み締める ような感覚が甦る。 ヒロイン由利の33年後が よい歳をとった感じで 気持ちよい。やや過去に 遡りたがるヤスオと、 33年後の女性たちの前を 見つめる姿勢の違いは、 男と女の違いなのかもしれない…時代の寵児として生きざるを得なかった 著者の内面が感じられる、そんな本だった。 2015/03/01

タックン

86
クリスタル族って流行語で一世を風靡した作品の33年後を描いた作品。自伝的小説ってよくあるけど、ここまで公私混同した小説は読んだことないなあ・・・・それを混在させてるからどこまでが現実でどこが創作かがわからなくて読みにくい。まるで日記みたいだ。だいたい現実の妻を登場させておいて昔の彼女(女友達)とデートしたり、一緒に会うなんて考えられない。過去の栄光につかまり自分の主張や知識をひけらかしてて鼻についた。ただ作品に登場するヒロインの由利だけはその生き方に好感が持てたから完全な創作で描いてほしかった。2015/04/15

いたろう

48
ブランドで固められた80年の前作から現在へ。バブルの絶頂まで上り詰めた日本の繁栄期の出発点とも言えるあの時代から、バブルの崩壊、失われた20年、二つの震災、と坂道を転がり落ちてきた日本。80年当時、自信に満ちた日本人に対して、前作のラストで唐突に示された出生率データの意味するものが日本の将来の暗雲だったのだとしたら、前作は、30数年後の疲弊した日本から振り返って見ることを予見して、必要以上に浮かれて見せた小説だったのではと驚きを禁じ得ない。様々な歴史を封じ込めて、33年経って結晶化した水晶は無色ではない。2015/08/14

starbro

48
一世代上なので同時代性は感じられませんが、バブル前夜の時代に一世風靡した流行作家が33年後をどう描くか興味があったので手に取りました。何故この作品を書いたのかわかりませんが、現代では極めてチープでお寒い内容で、今の所私の今年のワースト1です。もしかしたら年間通じたワースト1かも知れません。例えて言えば二十歳前後のアイドルが数十年間のブランクを経て、見る影もなくTVに登場する感じです。作者が言うところの「ありゃまぁ」がピッタリです。2015/02/13

きつねこ

47
なんクリって、昔確かに読んだけど、中身はさっぱり残ってない。映画もみたなあ。(でも何故かサントラは好きで思い入れ深く数年前やっとみつけCDに落としたよ。AOR?って種類のやつね。)。中身は色々だけど時間の円盤をグリグリ廻して昔のあの場面に戻るっての、結構共感する。しかし、改めて思うと画期的な小説だったなあ。今思えば、限りなく透明に近いブルーから、時代と意識を大きく変えたってイメージあるな。33年後も注釈の羅列、面白かったわ。わくわくはしないけど。2015/06/13

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