出版社内容情報
どうして私は、王子様になれないのだろう? おかま、として生きる著者が、自分の欲望を綴る熱狂的人気の日記連載、待望の書籍化!
【著者紹介】
平成元年、消費税とともに生まれる。女性誌を中心にコラムやエッセイを執筆。著書に、『尼のような子』(祥伝社)。
内容説明
“オカマ”と呼ばれた少年が、世界の欲望と不幸を一身に背負い己だけを見つめた、愛と焦燥の365日。
著者等紹介
少年アヤ[ショウネンアヤ]
平成元年生まれ。女性誌を中心にコラムやエッセイを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきらぱ
17
一応日記風に日付けは入っているが、それは段落分けのような感じ。オカマだという少年アヤちゃんの日常生活は情熱→冷静(分析)→絶望の連続なのだなと思っていたら最後の方は→狂気も入ってきて、日付け一日分のストーリーがショートショートの寓話のようで引き込まれた。ものすごい表現力。表紙の高橋真琴の絵も良い。小学生の時このイラストの両面筆箱を親が買ってきてくれた。(アヤちゃんが嫌がりそうな話だけど)2017/10/20
miu
16
男の子なのか女の子なのか。アヤちゃん、、、なんだか哀しい響き。アヤちゃんの日記は、お腹を抱えて笑い転げてしまう!韓流やアイドルにはまる日々。下ネタもご愛嬌?!でも年が変わって後半の日記は、毎日毎日切なかった。どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのかもわからない。おバカなわたしは全てを信じてしまいそう。何者でもないアヤちゃん。ちょっとしんみり。2015/09/05
だーぼう
15
ロウでかためた鳥の羽根が覚醒して太陽に到達してしまうかもしれない。最終回を見るのはまだまだ先で。ブログに感想を書きました。2021/05/03
ももみず
15
7月から8月の読書量が少ないのは、この本と格闘していたから。WEB連載の頃も毎週いちいち衝撃を受けていたのに、一冊にまとめられるとアヤちゃんの苦悩が怒涛のように押し寄せてきて、私まで体力も気力も消耗してしまう。「結局私は、幸せが怖い。」と苦しみ続けるアヤちゃんに、共感せずにはいられない。絶望が長かった人間にとって、幸せになる勇気を掴むことがいかに困難なことか。しかしアヤちゃんはコンプレックスや欠如感と向き合い、戦い、そして少しだけ乗り越えた。一年で人はこんなにも強くなれる!これこそ絶望の時代の希望の書だ。2014/08/22
こぽぞう☆
12
図書館本。前半は韓流とアイドルとスピリチュアルで、あまりに興味が持てなくて放り出そうかと思った。後半は、アヤくんの自分探しとなる。「男の子になりたいおかま」って属性がよくわからん。2019/03/31