大西巨人―抒情と革命

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309023007
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

先日、物故した戦後文学最後にして最大の巨匠の核心へ迫る。対談、文選、論考等。いとうせいこう、小沢信男、山口直孝、石橋正ほか。

目次

対談
エッセイ
論考
大西巨人(単行本未収録エッセイ選;初出で読む「俗情との結託」)
『神聖喜劇』論
作品ガイド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

7
単行本未収録エッセイと一連の「俗情との結託」論文、対談(柄谷行人、吉本隆明、大岡昇平)を読んで、論考は千野帽子のものだけ。『神聖喜劇』以外は読んでいないのだからこういうムック本は『大西巨人文選』と『深淵』ぐらいを読んでからでないと読んでも仕方がないものだと思うが、やはり話題として『神聖喜劇』が占める部分が多いのでそれなりに楽しめた。『万延元年のフットボール』に衝撃を受けたという先生の気持ちはよくわからなかったが、恐らくこのまま年を食ったら衝撃を受けた小説として『神聖喜劇』を出すのだろうな。2015/05/15

 

3
「俗情との結託」の初出バージョンが収録されている。「俗情との結託」が『真空地帯』で描かれる軍隊という空間が「例外状態」=「真空地帯」であるという単純な図式への還元(=「俗情」)に対する批判であるであるのはもちろんだが『三木清に於ける人間の研究』(「最もブルジョア的保守党派性の露骨な一人の作家」)が前半部分では俎上に載せられてる。大西の主眼はもちろん野間批判であり、「意識的な・主観的ならびに客観的な・俗情との結託」(=『三木』)と「無意識的な・しかし客観的な俗情との結託」(=『真空』)との共通性を分析する2017/03/30

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