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  • サイズ B6判/ページ数 184p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309022932
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

澄子と貴子、実加と未紀、優子…彼女たちは転がり続ける転がり続ける――姉妹の絶望的なまでの愛憎を描く「風」他、至極の4編を収録

【著者紹介】
1983年埼玉県生まれ。2005年『窓の灯』で第42回文藝賞を受賞しデビュー。07年『ひとり日和』で第136回芥川賞、09年「かけら」で第35回川端賞を受賞。著書多数。近著に『快楽』『めぐり糸』がある。

内容説明

そうなのよ、これがわたしたちのやり方だわ。絶望的なまでの愛憎、疾走する友情、そして優子は踊らない―とてもとても特別な「関係」の物語。

著者等紹介

青山七恵[アオヤマナナエ]
1983年埼玉県生まれ。2005年「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。07年『ひとり日和』(河出書房新社)で芥川賞、09年「かけら」(『かけら』収録/新潮社)で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

121
図書館本。「風」は何が言いたかったのか理解できなかった。「ダンス」はシュールだな~。ダンス恐怖症みたいな共感できる人はいるのだろうか??「二人の場合」は結婚して、子供ができてという境遇は男ですが理解できました。俺も一生結婚しないって言ってたなと。2014/08/29

あつひめ

67
自分の心の中に棲む自分に縛られているように自由になりきれない女たちがいる。三作とも皆カラーが違ってそれぞれの色を楽しめる。二人の場合…が私の中では自分の感情を作品に近づけやすく、また理解しやすくて気に入った。それは、自分で経験したことに近いからかもしれない。友人になる相手は、自分に似ている部分と正反対な部分があるから、憧れや共感が二人を引き付けるのかも。友人について、自分の中で考えたくなった。2015/04/18

なゆ

57
この、わかるようなわからないような読んでて落ち着かない感じが、青山さんの持ち味だろうか。「ダンス」も「風」も、奇妙で可笑しいどこかシュールでぶっとび系。そんななか「二人の場合」は、今まで読んだ青山さんの作品の中では一番好きかも。落ちこぼれ新入社員の美加と未紀、二人の15年と友情の行方。仕事と恋愛と結婚と出産と…それぞれがだんだん違う道に進むとき、変わるもの変わらないもの。共感したり、いろいろ思い返したり、私にとってはリアリティたっぷりで、ちょっと怖くもある話。気にせず何でも訊けたあの頃が懐かしい…。2014/07/18

らむり

55
タイトルから、爽やかなお話を想像してましたが違いました。。なんだか奇妙な短編集です。中年姉妹の話がグロテスクで、一番好き。著者直筆作品もあります。2014/07/01

そうたそ

51
★★★☆☆ 三つの短編が収められている。作品全体を通してのテーマは「特別な関係」であるらしい。どうしても踊ることができないという主人公を描く「ダンス」は何とも奇妙。妙な味わいのある一作。表題作は絶望的なまでの姉妹の愛憎を描いているが、個人的にはこれはイマイチ。「二人の場合」は女同士の友情が描かれているが、なるほどと思ってしまう内容。確かに友情は永遠なのかもしれないが、必ずしもそうではない。学生、社会人、結婚などとステップを踏むに従い、今の自分に彼女(彼)は必要ではないのかもと思う時がくることもあろう。2014/06/24

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