砂漠ダンス

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  • サイズ B6判/ページ数 127p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309022093
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

北国に住む私はある日アメリカの小さな街へ砂漠を見に向かうのだが……。人間を超え生成しつづける世界を体感する新しい小説の誕生!

【著者紹介】
1966年生まれ。神戸市出身。富良野塾二期生。劇団FICTIONを主宰。作・演出・出演を兼ねる。著作に『緑のさる』、『ギッちょん』がある。

内容説明

わたしは口説く、走る、コヨーテになる。雪の降る街で、静寂の砂漠で…。書き下ろし最新作「果樹園」を併録。

著者等紹介

山下澄人[ヤマシタスミト]
1966年1月25日生まれ。神戸市出身。富良野塾二期生。96年より劇団FICTIONを主宰。作・演出・出演を兼ねる。2012年『緑のさる』で第三四回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょき

58
砂漠に浮かぶ蜃気楼のように捉えようとすると逃げられ、あえて無視しているとすり寄ってくる。そんな小説。今まで一度も出会ったことのない小説で理解はできないが真面目に捉えることも馬鹿らしい。すごく訴えかけてくる。満足感はあるが何にも残らない。同じようなニュアンスのことを何度も繰り返している、私も、そしてこの小説も。この小説を褒めてる人もけなしている人も恐らく分かってない。天国でもあり地獄でもある。ぐるぐるぐるぐる。誰か助けて(笑)2016/07/28

おさむ

42
山下さん5冊目。永遠なるワンパターンにも慣れてきました笑。筋書きや脈絡などは一切気にせず、ただ流れてくる散文詩的なグルーブやリズム(のようなもの)を楽しむのが、いい読み方なんでしょう。149回芥川賞候補作。2017/02/04

pen

26
簡潔な文章で、感情を直接的には言葉にしない寡黙で孤独な登場人物たち。それだけだといかにも暗い小説になってしまうが、とても美しい。大きな宇宙の中で自分の存在を俯瞰してみているような感覚が、小説全体を貫いている。こういう世界観、たまらない。宮沢賢治やヘミングウェイを思い浮かべました。2017/02/11

sora

26
第149回芥川賞にノミネートされた作品と聞いて、読みました。 文字が躍る、文章が躍る。不可解さについには、私の頭の中も踊って、必死に文字と文章を追うことで精一杯でした。 自分の凡人さ?を再認識しました・・・。2014/01/28

あじ

24
何度もはじき飛ばされてしまう。寄るな、寄るなと結界が巡らされてる感じ。指の間からこぼれていく砂のように、食い止められない。苦労して読み終わったら、記憶が消されていた。2013/10/08

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