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出版社内容情報
この一冊で作家稼業のすべてが分かる! 文学賞受賞者多数輩出の、作家にして名講師が教える最新情報。全国の作家志望者必読の書。
【著者紹介】
1960年岐阜県生まれ。94年『めんどうみてあげるね』で日本推理作家協会賞受賞。著書に『浅井長政正伝』『信長と信忠』『お市の方』『織田信雄』等多数。主宰する小説講座からは各文学賞受賞者を多数輩出。
内容説明
作家稼業のすべてが分かる!本の書きかた、書けるまで、作家の収入、税務処理、そして新人賞を確実に受賞する方法等、最新情報満載!
目次
第1章 本の書きかた、書けるまで(何はともあれうちあわせ;書くのはひとりでも作るのはひとりじゃない ほか)
第2章 職業としての小説家(小説家の就業資格;小説家の収入 ほか)
第3章 小説家とネット環境(小説家とパソコン―ソフト・ハードと周辺機器;小説家とインターネット―執筆編 ほか)
第4章 小説家のなりかた(小説外執筆環境を整えなさい;小説講座の選びかた ほか)
著者等紹介
鈴木輝一郎[スズキキイチロウ]
1960年岐阜県生まれ。日本大学経済学部卒業。91年『情断!』でデビュー。94年『めんどうみてあげるね』で第四七回日本推理作家協会賞受賞。主宰する鈴木輝一郎小説講座からは各新人賞受賞者を多数輩出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
84
ノラさんから頂いた本。書いた作品が本になるまでの工程、書籍の販売流通事情、小説家の基本的な仕事のスパン、収入や税務に関する事、小説を書くにあったての執筆環境、小説講座の選び方、新人賞の選び方まで懇切丁寧に記されています。とにかく最後まで書くこと、そして書きあぐねる人の理由も明らかにされています。書けるだけの取材をしていない、書けるほど素材の掘り下げをしていない、書くことがない、この何れか。駄作を書き上げる勇気を持てとの言葉に励まされた気持ちです。新人賞受賞は作家としてのゴールではなくスタート、刺さります。2019/05/21
井月 奎(いづき けい)
31
分かっています。小説家になりたいのならば、文章読本やこういう本を読んでいる時間にキーボードを叩かなければいけないということは……。そうなのですが、それはおいといて言うと、良いです、この本。この本の「作家」と書いてある箇所を「漫画家」「ミュージシャン」に置き換えれば、そこに行くための優れた地図になります。くだけた文章ですが、下卑てはいずにユーモアと覚悟が同居していて読んでいて心地よく、いくつもいくつも言っている良い言葉からひとつ。「なにもしない時間を作るな」というのは耳に痛くて、まさにまさにと頷いた次第。2015/11/08
kubottar
16
新人賞はとって当たり前。こう聞くと何千通も応募があるなかの一等賞をとらなきゃならんのに、厳しいよと泣き言の1つも思い浮かぶが、あくまでアマチュアの話。ほとんど9割は小説の形になっておらず、本を出版してもいいギリギリのレベルが新人賞だとのこと。言われてみればプロとしてのスタートチケットなだけなんですね、新人賞って。そんなこんなで終始、小説家の厳しさを味わえる本ですが、これほど魅力的な仕事は他にないとのこと。2017/07/30
しのぶ
10
作家になりたい人の指南本と言うより業界本やエッセイ本となるかな。作家の一年や一カ月一日の過ごし方等が綴られている。初めてこの手の本を読む読者には成程と思うのだろう。読後感が良いかと聞かれると言葉が厳しい為に微妙。2016/01/12
紅井流星
8
一般に作家のイメージは、印税による高収入だがそれは一部の流行作家のみで、その他大勢の作家は厳しいことがわかる本。そして流行作家でなく、その他大勢の作家になるのはそれほど難しくないとのことです。でもこの本を読む人たちは流行作家になりたいのだろう。2016/04/05