家と庭と犬とねこ

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309021881
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

『ノンちゃん雲に乗る』『くまのプーさん』『ちいさいおうち』などを世に送りだした作家・翻訳家の生活随筆集。これまで単行本で読めなかった貴重な随筆を多数収録。

目次

雪のなかのお餅つき
愛情の重さ
都会といなか
道路と乗り物
花どろぼう
知らない友だち
思い出の車掌さん
波長
ピンクの服
洋上だより〔ほか〕

著者等紹介

石井桃子[イシイモモコ]
1907年、埼玉県浦和に生まれる。28年、日本女子大学英文学部卒業。文藝春秋社、岩波書店などで編集に従事。戦後、宮城県鴬沢で農業・酪農をはじめる。その後上京し、翻訳家、児童文学作家、随筆家として活躍。創作、翻訳、自宅の一室に子どもの図書室「かつら文庫」を開く(58年―のちに公益財団法人東京子ども図書館へ発展)など、その活動は子どもの本の世界を実り豊かなものにした。2008年、101歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

49
石井桃子さんの文章は幼い時の愛読書の名訳で知らないうちに近くにあり、エッセイで読んでも自分が子供になって大人に読んでもらっているよう。美文名文というより、誰にもわかりやすい美しい正しい日本語であり、かつ道徳的で学生時代に好きだった先生とお話をしているような安心感がある。終戦前後に仲間と田舎で家を借り、畑を耕し自活しようとした話はことに魅力的で、裏のたくさんの苦労を感じさせず、生き生きと描かれていてまるで物語のようだ。便利に流されず、土や風の匂いがするところに帰れ、と言われているような気がする。2018/04/29

千穂

32
「ノンちゃん雲に乗る」は子どもの頃大好きだった一冊。その石井桃子さんのエッセイ。自分が生まれる前の時代に書かれたものにもかかわらず新鮮に感じた。手元に置いて時々読み返したくなる美しい日本語だと思う。ご家庭で飼われていた犬、ネコの話題もクスッと笑みがこぼれる。2019/06/14

シュシュ

31
心に留めたい言葉がたくさんあった。(留学先のアメリカ行きの船の上で)「私も広い世の中を見、日本だけが世界ではないんだということを、たまには涙をこぼしながら学んでゆきたいと思います」都会で暮らしていた石井さんは終戦の頃から数年間、東北で農業をやっていたことがある。そのとき間借りしていた大家さんのお風呂はあまり掃除されていなくて臭いがあった。「男はみんな出征し、女ふたりで、子供四人育てながら、田畑一町。ふろ掃除なんかしていたら、死んでしまうだろう」人間味のある文章を読んで石井さんをますます好きになった。2014/02/17

メイ&まー

21
まったく古びたところのない、みずみずしい文章、ひらがなのやわらかさに、あらこれは最近のお話?と思えば、戦前戦後のお話だったりするのだ。戦争のさなかでも石井さんの目で見、手で作られる風景は、充実して暮らす喜びに溢れているよう。どんな物語より魅力に満ち、心を自由に遊ばせてくれる一冊だった。どんな本か簡単に言えば、そう、題名そのものなのですよ。2014/05/19

波平

21
食べ物の話や犬猫の話が読みやすかった。話そのものは古い感じは全くしないけれど、内容をよく考えてみるとこういう時代もあったのだな~としみじみ。変わり者と見られることもあったと書いてあるけれど、とても真面目な人だと思う。2014/02/11

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