内容説明
与えられた場所で、与えられた時期を生きる。それが人間の自由だ。生き方の原点を示す54篇。
目次
第1章 自分の人生でさえ、誰一人として予測できない
第2章 人間は、一人一人が得難い素材である
第3章 質素と贅沢、身の丈に合った選択の自由
第4章 与えられた場所で、与えられた時間を生きる
第5章 いささかの危険を承知で生きる
第6章 世界的風潮や流行に動じてはならない
著者等紹介
曾野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京生まれ。聖心女子大学英文科卒業。79年、ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。87年、『湖水誕生』で土木学会著作賞受賞。93年、恩賜賞・日本芸術院賞受賞。95年、日本放送協会放送文化賞受賞。97年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞受賞。2003年、文化功労者となる。1995年から2005年まで日本財団会長を務める。2012年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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団塊シニア
33
多くの人が自分にないものを数えて不服をいう、幸福になる秘訣は自分にあるものを数え喜んで生きることだという筆者の言葉には共感できる、感謝が幸福の源泉だという、納得。2013/06/04
蘭豆
7
「幸福になる秘訣は、あるものを数えて喜んで生きること。それなのに多くの人がないものを数えて不服を言う」…戦後日本のこれほど長い平和の中で人生を過ごせることは最高の幸運、感謝して日々を送りたい。2013/10/03
ありんこ
5
まさに、生きる姿勢というタイトルどおり。不服ばかりを言うのではなく、毎日健康でいられること、家族と一緒に過ごせること、仕事があることなどに感謝して生きること。ルルドについて初めて知ったので、関連本を読みたいです。2021/07/09
mike
3
上司本。 背筋をしゃんとしたいと思った。 曾野さんの文章は、本人が話してくれているような感覚になり、とても心地が良い。2018/01/20
禅・しんじ
3
人の人生を眺めるということは、その人の生きる姿勢「魂」を見せてもらうことだ、と言う。物事を軽く見る点が、高邁な人の特徴、と。四季と感情の起伏、日本人としての姿勢、利他的な助産師やホスピスの牧師など、人生を旅する曽野綾子さんの高徳で力強いエッセイ。2013/08/13