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キシャツー

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309021188
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

仲間のこと、家族のこと、将来のこと、そして、特別な誰かを想うということ。…それぞれの悩みを海風に揺らしながら、一両編成の電車は、今日もゆっくりゆっくり海岸線を走っていく。じんわり染み渡る汽車通学小説。

著者等紹介

小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道旭川市生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第二九回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

196
なんとなく、なんでもないような、とある田舎町に住む高校生の青春物語・・・だけでは終わらないのが小路さん作品の素晴らしさです。主人公「はるか」を中心に仲良し3人組と先輩3人組、謎の高校生が一人・・・コレだけの人物を、それぞれクッキリと個性的に描き、主要人物4人の視点からなる連作集にまとめる手腕もさすがです。ただのアオくさい、はずかし青春モノではなく、それぞれが思春期特有の悩みを抱え、自分を見つめ、他とココロをつなぎ、かよわせながら前向きに過ごしていくひと夏のステキな物語にシンプルにココロうたれました。2014/09/15

紫 綺

134
自転車通学がジテツー、徒歩通学がトホツー、そして汽車通学がキシャツー。東京から北海道へ出てきて海岸でキャンプする男子高校生、光太郎という波紋が広げる、地元高校生たちの将来への考え方を描く青春もの。将来何をやりたいのか、どんな進路へ進むのか、決まっていなければ無理して今すぐに答えを出さなくても良いよ、という小路さんらしい若者たちへの指針的小説。2012/10/14

七色一味

107
読破。微妙にいろいろと設定を投げ込みながら、それをどうするでもなく、たんたんと日常──と、一部非日常──の出来事を綴っていく──。読み続けながら、山はまだか山はまだかと思っていましたが、終盤、ふとこの物語にそんなドラマチックな山が必要なのかなと思い至って、すーっと物語の情景が浮かぶようになりました。北海道の、短い一夏の、それもほんの一コマを切り取った作品。読む人にとってのドラマではなく、この物語の中の人にとってのドラマ。等身大のドラマがあって、その先の物語が息づいている。そんな物語でした。2012/10/30

ひめありす@灯れ松明の火

99
定点観測した、私たちの日常。唇を引き結んだ、なりたての友達。少しずつ白い歯が見えて、風に髪が舞い上がる。髪が伸びた。切った。短くなった。空の色が濃くなった。窓から突き出した野球のユニフォームが数を増した。太陽の色が優しくなった。一人が、二人に。二人が、三人に。コマ割りのアニメみたいに少しずつ変わっていく私たちの日常に、突如赤い色が飛び込んでくる。真っ赤なテント、遠いところから来た男の子。高校二年生の一夏、そこだけくっきり浮かび上がる夏休み。変わらない物なんてない。毎日は、始まり続け、変わり続けていくんだ。2012/10/30

Yuna Ioki☆

85
1354-50-11 さらさらっと読めてしまう(笑)高校生達の人夏のストーリー。夏美をすんなり探せてしまうのは都合が良すぎるが小路幸也氏の作品ならこうだよなと納得してしまう(笑)汚れちゃった大人を一時的に浄化する作用がありそう(笑)2016/04/05

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