内容説明
極貧の絶望にあっても、ひたむきに生きた。人の情けに涙し、人の温もりに支えられた。北の原野での幼少時代、苦悩と挫折の日々、作家という見果てぬ夢…。時が流れ、振り返れば苦難の道もすべて輝く。生きる希望が湧いてくる感動のエッセイ。
目次
1 人生の旅路(また春がくる;結婚式;親の呼び方 ほか)
2 愛ある人生(前借り;廊下で;リンゴ ほか)
3 贅沢な人生(家事はむずかしい;ある読者;釣り銭 ほか)
著者等紹介
小桧山博[コヒヤマハク]
1937年4月北海道滝上町に生まれる。1976年『出刃』で北方文芸賞受賞。1983年『光る女』で泉鏡花文学賞受賞、北海道新聞文学賞受賞。1997年札幌芸術賞受賞。1998年滝上町社会功労賞受賞。2003年『光る大雪』で木山捷平文学賞受賞。2005年北海道文化賞受賞。2007年北海道功労賞受賞。2011年鹿追町自治功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yoneyama
1
JR北海道の特急車の車内誌で、連載していました。日高の山登りに通った2004年からずっと、楽しみに読みました。1930年代生まれ北海道辺境生まれの著者の少年期、青年期の貧乏話に惹かれました。2015/06/23
eMaruko
1
残酷な世界にして尚あり続ける心の優しさを描いた一冊。そして描いた農村の貧しい生活は私がいかにも幸せに生まれたのかを気づかせた。2014/08/03
ブルーベリー
1
すべてが新作というわけではないみたい。ただ、北海道出身の自分とっては懐かしく暖かくなる本。2012/12/17