内容説明
一陣の風、ゆれる陽炎。もう一度、鎌倉へ残月庵をさがしに行かなければ…陽炎のようにあらわれた一人の老女。破天荒な書家がかつて住んだ残月庵。鎌倉を舞台に繰り広げられる、めくるめく幻想の世界。極上の書き下ろし長篇。
著者等紹介
村松友視[ムラマツトモミ]
1940年、東京に生まれる。慶応大学文学部哲学科卒業。出版社勤務を経て、文筆活動に入る。1982年、『時代屋の女房』で第八七回直木賞、97年、『鎌倉のおばさん』で第二五回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つきみ
9
古都鎌倉の静謐な風の中にたたずむ不思議な「残月庵」。老婦人の話に小説家も加わった大人の小説といったところか。盗作問題で干された作家、繰り上げ受賞した作家…短い中に盛り込む要素が多くて、ちょっと散らかっちゃった感あり。2012/07/31
ママグッピー
2
最後まで、わからない世界観だった。2012/10/03
kuu
1
図書館でタイトル借りした。 うーん、2時間ドラマをなんとなくみてしまったような感じ。2013/11/15
ユーグ
1
一見さんお断り…のような大人な雰囲気の”残月庵”本自体も、遊びを知っているオトナな雰囲気がした。2012/09/03
ひろし
1
ふらりと現れた老婆が破天荒な姉と男の話を始める。その話を小説のネタにしようかと考える編集者。なんだかよくわからないうちに読み終えてしまった。2012/07/19