三島由紀夫vs.司馬遼太郎―戦後精神と近代

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309020518
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

明の司馬、暗の三島。あるいは逆に明の三島、暗の司馬。いっけん、なんの接点もなかったようにみえる、昭和を象徴するふたりの文豪は、「日本の近代」に関して、真逆の立場に見えながらも問題を共有する、合わせ鏡のような存在であった。両者の作品を通じて、幕末以降の日本を考える。

目次

序章 戦後日本の光と影―三島由紀夫と司馬遼太郎
第1章 映画『人斬り』と司馬遼太郎―岡田以蔵と武市半平太
第2章 映画『人斬り』と三島由紀夫―田中新兵衛と永井尚志
第3章 反逆と理想と行動―林房雄『青年』をめぐって
第4章 政治と文化と美学―「天皇無答責論」と「天皇無謬説」
第5章 十七、天に誓って輔国に擬せん―河井継之助をめぐって
第6章 もう一つの“燃えよ剣”―土方歳三をめぐって
第7章 幻に生き、幻に死す―林桜園と神風連の乱
第8章 武士道・陽明学・仏教―吉田松陰と空海
第9章 輪廻と心と太虚―大塩平八郎と西郷隆盛
第10章 生の始めに暗く―三島由紀夫の死と司馬遼太郎

著者等紹介

山内由紀人[ヤマウチユキヒト]
1952年、東京都生まれ。立教大学文学部卒。文芸評論家。1984年、「生きられた自我 高橋たか子論」で第27回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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とす

0
司馬遼太郎の「峠」や「人斬り以蔵」など読んだことのある本に関する議論はなかなか面白かったです。もう一度読み直さないと。三島由紀夫の豊饒の海四部作は一つも読んでいなかったのでよく分かりませんでした。三島由紀夫と司馬遼太郎という自分のなかで大きな存在の二人が並べて論じられていて、内容は難しかったけれど奥深い読書になりました。2014/01/08

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