内容説明
心ふるわせる美しくも切ない恋。どこまでも静かな言葉の世界へ。銀色夏生の初期作品、書き下ろしを加え復活。
目次
シルクロードのシャツを着て
よほどの細い道でもなければ
paradise health
春の小川で
ぼくはずっとここから
僕は鈴をならす
倒錯的アイラブユウ
ピンチくんのうっかり
ストローハットのお月さま
11時のかね
ライオンの玉子〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろっか
6
「けれどあなたの冷たい胸は あんまり涼しくなりすぎて どんな音にも聞き分けのいい 私のようになりました」隣町の図書館で銀色夏生さんの本をみつけた。見たことがない本でどうしても借りたくて。他にもたくさん抱えた本に積み重ねた。『君に聞こえるなら』『三つの丘』『そして涙に 悲しみを』『銀の川』『あたろうの悲しみ』が好き。寂しい詩やお話が多い。するすると描かれた挿し絵にふっと心をすくわれた。「たしかに、いたずらに胸を痛めることはないけれど、君がいなければ」2021/10/15
雨巫女。@新潮部
5
《私‐図書館》絵もポエムも懐かしい。2011/08/19
二藍
1
初・銀色夏生さん詩集。素朴な線で描かれたイラストと不可分に綴られた言葉が、どれも抵抗なく耳に流れてくる。飾らない、そっけないほどの言葉だけど、時々ふっと時間がとまったみたいに感じることがある。自然の緑や青がとてもやさしくて、花や果実の色はあざやかで、ひとびとはちょっとさみしくて、唇にうたがあったらいいと思っている。じっくり読んだら途方もない時間がかかる。2014/10/12
そら
1
『黄昏から夜明けまで』が一番好きです。『春の小川で』『黄昏国のおつかい』も良かったです。2013/11/20