哀史 三陸大津波―歴史の教訓に学ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309020488
  • NDC分類 453.4
  • Cコード C0095

内容説明

歴史の教訓がよみがえる。被災を乗り越え、新しい文章を付して、名著復刊。

目次

1 「津波常習海岸」の「宿命」(急がれている津波研究;津波の言い伝えと発生)
2 明治二十九年の大津波(一八九六年六月十五日)(“狂瀾怒涛一潟千里の勢い”;「日清戦争」祝勝気分のなかで ほか)
3昭和八年の大津波(一九三三年三月三日)(恐慌と不況、戦争への道行きのなかで;小説『綾里村快挙録』の里 ほか)
4 チリ波津(一九六〇年五月二四日)と津波防災(チリ津波とその特徴;防災と故・田中館愛橘博士の名言)

著者等紹介

山下文男[ヤマシタフミオ]
1924年、岩手県旧綾里村(現三陸町)生まれ。地震、津波、災害に関するノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ともがら

2
「戦争に隠された震度7」関連で数冊続けて読む 吉村昭氏のが有名だが、こちらもおすすめ 2016/12/10

さんつきくん

2
1933年3月3日の昭和三陸大津波を経験した筆者が1933年昭和三陸大津波と1896年明治三陸大津波とチリ地震津波の記録ともにまとめたもの。中でも筆者の1933年昭和三陸大津波の体験談は生々しくて凄まじかった。昭和三陸津波についての体験談は時代が時代なだけに稀で、なかなかお目にかかれない。ただ、著者は共産党の方で、節節にそれらを感じられる。高台移転にも触れられていて、明治三陸大津波の被害を受け、人々は家を高台移転するが、その後忘れさられたように、また元の位置に戻る。そして昭和三陸津波でまた2013/03/02

こばこ

1
明治・昭和の三陸津波における当時の住民(昭和の方は筆者のも含む)の体験を聞きとったもの・そして津波を受けて、どう言った対策がなされたのか、ということをかなり(特に前者については)網羅的につづった本。 後半の津波を受けての対策、の項もそこそこ読みごたえが有ったが、これは他の防災関連の書籍でも触れられていることで、寧ろ前半の住民からの聞き取りの部分が興味深かった。 物を取りに帰ったり、人を助けに行ったりして命を落とす例のあまりの多さに、時代が変わっても…と思わざるを得ない。2011/12/23

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