内容説明
線路はつづかないよ、どこまでも。目的なんか無いけれど、とりあえず「いきどまり駅」に行くだけ行ってみた。―新ジャンル・鉄道“奇行”エッセイ、ここに誕生。
目次
第1旅 わたらせ渓谷鐵道―わてつに乗って足尾銅山を知る
第2旅 烏山線~真岡鐵道―コーヒーとマーボチャーハン、いきどまり風味
第3旅 横須賀線~久留里線―いきどまり鉄道だけどいきどまらない東京湾一周旅
第4旅 水郡線~ひたちなか海浜鉄道湊線―滝あり温泉ありの、いきどまり鉄道ハシゴ旅
第5旅 名松線、加太線、水間線―関西いきどまり御三家をめぐる旅
第6旅 大井川鐵道―わざわざ旅行はトロッコ電車を乗って
第7旅 吾妻線、信越本線、上信電鉄―関東いきどまり界のキング、高崎駅に集合せよ!
第8旅 鶴見線、秩父鉄道、東武小泉線、青梅線、五日市線―首都圏日帰り終着駅めぐり
第9旅 石勝線―蝋人形に舌を巻き、カレーそばに舌打ちする
第10旅 東武佐野線―原人ロードに葛生の夢を見た
著者等紹介
北尾トロ[キタオトロ]
1958年、福岡県生まれ。雑誌「季刊レポ」の編集人。長野県伊那市高遠町を舞台に「日本の郊外に本の町を作る」プロジェクトを進めている。ライターとしても様々な分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
49
各地の行き止まり路線を訪ね歩いたエッセイ。どのレベルを求めるかによって評価は分かれそうだが、気ままな読み物として楽しめた。ただ、せっかくカメラマンとの2人旅なのに、肝心の写真がほぼ載っていないのが、なんとも残念。2017/07/18
きあら
12
お気楽な鉄道旅の本として手に取りましたが、著者のスタンスがしっかりしているのと馴染みのある路線も多く、思いの外楽しめた。知らない路線はGoogleマップを見ながら読んだので、なんとなく旅した気分です♪2019/12/09
ばー
8
トロさんのやってみましたシリーズ。様々な都合により行き止まりとなった路線を旅する本。諸事情による廃線の都合をパターン分けできるまで詳しくなるトロさん。僕は鉄道についてあまり詳しくも無いし、興味も無いのだけども、廃線鉄道の侘しさには惹かれる。行き止まりとなった場所の過去の栄光と今の衰退。勢いを取り戻したところもあれば空回りし続けるところもあり、もうだめっぽいところもある。流転。しかしそれにしてもトロさんの目のつけどころは、相変わらずニッチであるなあ。2017/04/09
ophiuchi
8
「テツじゃないけど乗るのは好き」という人には面白い。この手の本によく感じる不満が、ちゃんとした地図が載っていないことで、これもそう。Google Mapを見ながら読みました。2011/07/23
どっち
5
著者は「テツ」ではない。電車に関する記述はあっさりと終わってしまうが、それぞれの路線の行き止まり駅の背景や今の様子をゆるく綴ってます。鶴見線の行き止まりっぷりがよい。副読本に路線図が必要。2011/05/28