内容説明
もしかしたら…もしかすると…私、出会ってしまった?何に?恋に。旅先で出会った9つ年下の彼。友香と順哉、すれちがうふたりの恋のゆくえ。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1981年、第7回詩とメルヘン賞を受賞。1993年、第12回海燕新人文学賞を受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』で第12回島清恋愛文学賞を受賞。2009年、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。ニューヨーク州ウッドストック在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごみごみ
63
王道の恋愛小説ですね。運命的な出会い、忘れたい過去、忘れられない人、すれ違い・・なんとなく結末は予想できてしまったけど、ハラハラしたし、キュンとしました。小手鞠さんの作品は初読み。たまにはこういうピュアな恋愛小説もいいね。2021/09/06
Satomi
56
忙しくてカサカサしている心身に潤いを…と思い、手にした恋愛の名手小手鞠さんの「年下の彼氏」。タイトルだけで現実的逃避できそうな予感~だったはずが…イマイチ…9才年下の彼氏とのハッピーエンドなのにワクワク感もドキドキ感もない。なんだろう~単なる相性の悪さか…??二人ともいけ好かない…あぁーなんか消化不良~。ドキドキしたいー♪トキメキたいー♪2015/09/16
ゆき
41
久しぶりに読んだ、小手鞠さんの恋愛小説はやはりピュアでした。もう恋はしないと決めた彼女が旅先で出会ったのは、恋を忘れられない年下の彼だった。そんな2人が日本で再会し恋に落ちる物語。彼女と彼の交互の視点から進む物語は、恋をして浮かれてふわふわしてる様子や、不安に押し潰されそうになったりと一喜一憂が丁寧に書かれていて、読みながらきゅんとしたり胸が苦しくなったりしました。ゆっくりと距離を縮めていく2人を応援したくなりました。2016/11/05
も ち@病気療養入院中のためオヤスミしています。
34
キュンとしたい時におすすめしたい本。彼女の視点のセンテンス、彼の視点のセンテンスが交互に書かれていてお互いの気持ちがとらえやすい。友香がロンドンで「なかなか開かない部屋のキー」を開けてくれたのは、9歳年下の彼の順也。順也は部屋のキーを開けてしまっただけではなく、友香の恋心のキーまで開けてしまったようだ。ゆっくりと距離を縮める、二人の恋。もう、大人なのに、どこまでもピュアな二人を思わず応援してしまう。二人を取り巻く人々も、憎まれキャラのはずなのに、どこか憎めない。年下の彼っていいなぁ、と感化されてしまった。2016/06/17
ムー
26
久しぶりに図書館に来て、図書館本を読み終えました。サラサラと読める文体で、読むのが遅い私でも午後から読破できました。小手毬さんは、初読みの作家さんです。 お互いのコンプレックスを乗り越えられて本当に良かった。恋や人を愛する力やエネルギーってすごい。愛する人に出会えるって人生で本当に素敵で素晴らしいことなんだろうなと思った。2016/08/17