内容説明
滅びゆく言葉、不思議な言葉、気になる言葉、ひと昔前の言葉…、そしていずれも素敵な言葉を収集。時代への愛惜をこめて、味わい深く読める辞典エッセイ。古くて新しいデクネ版「しんかいさん」。
目次
万々歳
万歳せり
みいちゃん
はあちゃん
みいはあ
天寿
おじいちゃん
の数だけ
七等
よくよくの欲〔ほか〕
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家、古書店主。1973年より古書店「芳雅堂」を営むかたわら文筆生活に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、翌年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
1
「儚い」「俥」は尾崎紅葉が作った字らしい。2010/12/31
わゆ
1
辞典というより、言葉に纏わるこもごもエッセイ。2010/09/10
wasabi
0
著者が古書店で働き、やがて作家として活動する中で培ってきた言葉の起源に関する考察が綴られる。それも俗語にこだわっているところが、いかにも著者らしい。『木に鳥とめた』や『いるいる月』の章で、著者自身が言葉遊びを披露してくれるが、実にお見事。単なる知識の習得のためにではなく、心を豊かにするため、人に温もりを与えるため、そして何より楽しむために語彙を広く身につけておられることを感じる。2010/09/26
ぱぴぷぺぽ
0
**** 新聞のコラムの中に 引用されていた本。 出久根さんらしくて 面白かった。 2021/11/05